レジルのTOBによる上場廃止と配当金、株主への影響について(TOB価格2,750円)
投資ファンドのベインキャピタルは、2025年8月14日(木)に東証グロース上場のレジル(176A)に対し、株式公開買い付け(TOB)を実施すると正式に発表しました。
レジルのTOB:株式の非公開化で上場廃止へ
このTOBは、ベインキャピタルがレジルの株式をすべて買い取って非公開化することを目的としており、成立すればレジルは上場廃止となる見込みです。
レジルの株主は、TOBに応募して保有株を売却するか、株式市場で売却するかのいずれかを選択できます。
レジルのTOBの条件とスケジュール
1. TOB価格:2,750円
2. TOB期間:2025年8月15日(金)から10月10日(金)まで(39営業日)
3. 決済の開始日:2025年10月20日(月)
4. 買付予定株式数:4,534,800株(下限)
5. 買付代理人:大和証券
6. 配当:未定
レジルの株価の今後の見通し
8月14日の終値は2,574円でした。TOB価格2,750円がこれを上回るため、発表後は株価がTOB価格に近づく形で上昇し、上場廃止まで2,750円前後で推移すると考えられます。
レジルのTOBに応募するメリット
レジルのTOBに応募するメリットは、TOB価格の2,750円で売却できることです。具体的には、レジルの株式を保有している証券会社から、大和証券へ移管し、応募手続きを行う必要があります。
TOBが成立した場合、2025年10月20日以降に買付代金が支払われる予定です。
レジルのTOBによる配当への影響
レジルは6月決算の企業で、期末に一括配当を行います。6月末が期末配当の権利確定日です。
2026年6月期の期末配当は、TOBによる上場廃止を予定しているため、未定となりました。TOBが不成立となった場合は、配当予想の修正が発表される予定です。
レジルのTOBと株主への影響
TOB価格の2,750円がTOB発表直前の終値である2,574円を上回るため、多くの株主が利益を確定できる状況となります。レジルの上場廃止が決定すれば、保有株式の売却によって株主の損益も確定します。
投資家が検討するポイント
(1)含み益がある場合:TOBに応募することで利益を確定できる
(2)資金を早急に確保したい場合:TOBの決済日を待たずに、株式市場で売却できる
(1)TOBに応募するには、原則として大和証券の口座が必要です。口座がある方は応募手続きをご確認ください。
(2)8月15日(金)から株式市場で売却することができます。