アイデミーのTOBによる上場廃止と株主への影響について(TOB価格1,450円、手続きは三菱UFJ eスマート証券など)
総合コンサルティング会社であるアクセンチュア株式会社は、2025年8月14日(木)に東証グロース上場のアイデミー(5577)に対し、株式公開買い付け(TOB)を行うと発表しました。
アイデミーのTOB:完全子会社化で上場廃止へ
このTOBは、アクセンチュアがアイデミーを完全子会社化することを目的としており、成立すればアイデミーは上場廃止となる見込みです。
アイデミーの株主は、TOBに応募して保有株を売却するか、株式市場で売却するかのいずれかを選択できます。
アイデミーのTOBの条件とスケジュール
1. TOB価格:1,450円
2. TOB期間:2025年8月15日(金)から9月29日(月)まで(30営業日)
3. 決済の開始日:2025年10月6日(月)
4. 買付予定株式数:2,708,300株(下限)
5. 買付代理人:三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJ eスマート証券
アイデミーの株価の今後の見通し
8月14日の終値は1,081円でした。TOB価格1,450円がこれを大きく上回るため、発表後は株価がTOB価格に近づく形で上昇し、上場廃止まで1,450円前後で推移すると考えられます。
アイデミーのTOBに応募するメリット
アイデミーのTOBに応募するメリットは、TOB価格の1,450円で売却できることです。具体的には、アイデミーの株式を保有している証券会社から、三菱UFJモルガン・スタンレー証券または三菱UFJ eスマート証券へ移管し、応募手続きを行う必要があります。
TOBが成立した場合、2025年10月6日以降に買付代金が支払われる予定です。
アイデミーのTOBと株主への影響
チャート画像に引かれた黄色の線は、今回のTOB価格1,450円を示しています。黄色の線より下の水準で購入した株主は含み益、上の水準で購入した株主は含み損がある状況です。アイデミーの上場廃止が決定すれば、保有株式の売却によって株主の損益も確定します。
投資家が検討するポイント
(1)含み益がある場合:TOBに応募することで利益を確定できる
(2)資金を早急に確保したい場合:TOBの決済日を待たずに、株式市場で売却できる
(1)TOBに応募するには、原則として、三菱UFJモルガン・スタンレー証券または三菱UFJ eスマート証券の口座が必要です。口座がある方は応募手続きをご確認ください。
(2)8月15日はストップ高比例配分となる可能性が高いため、売却が難しい場合があります。その場合は、週明け18日(月)に売却を検討できます。