麻生フオームクリートのTOBによる上場廃止と配当金、株主の今後について(TOB価格680円、手続きはauカブコム証券など)
2024年12月9日、東証プライム上場の日特建設(1929)は、麻生フオームクリート(1730)に対してTOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
麻生フオームクリートがTOBで上場廃止になる理由について
日特建設が麻生フオームクリートの株を全て買い取り非公開化するため、麻生フオームクリートは上場廃止になる予定です。
麻生フオームクリートの株主はTOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、株式市場で売却できます。
麻生フオームクリートのTOBの条件とスケジュールについて
1. TOB価格:680円
2. TOB期間:2024年12月10日(火)から2025年1月28日(火)まで
3. 決済の開始日:2025年2月4日(火)
4. 買付予定株数:上限なし、下限15万5800株
5. 証券会社:三菱UFJモルガン・スタンレー証券、auカブコム証券
6. 配当:TOB成立を条件に無配になる
※TOB価格680円、TOB期間は、2024年12月10日(火)から2025年1月28日(火)までの30営業日です。
麻生フオームクリート株価の今後の見通し
株価が上昇し、TOB価格付近に到達しました。今後、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
麻生フオームクリートのTOBに参加するメリット
麻生フオームクリートのTOBに参加するメリットは、TOB価格680円で買い取ってもらえることです。
具体的には、麻生フオームクリートの株を保有する証券会社から、三菱UFJモルガン・スタンレー証券またはauカブコム証券に移管して売却します。
auカブコム証券の公開買い付け手続きについて
・ ログイン→お取引→株式公開買い付け(TOB)→麻生フオームクリート
auカブコム証券にログインして、公開買い付け銘柄一覧から麻生フオームクリートを選択してください。
TOBに申し込むと、2025年2月4日から買付金額が支払われます。auカブコム証券で売却するときの手数料は無料です。
現在の株価はTOB価格を下回っているため、TOBに参加した方が有利です。投資金額をできるだけ多く回収したい株主は、TOBに申し込むと良いでしょう。
麻生フオームクリートのTOBによる配当金への影響について
・ 2025年3月期の期末配当:無配
麻生フオームクリートは3月決算で、期末に一括配当を行う銘柄です。毎年3月末に期末配当の権利を得ることができます。
2025年3月期の期末配当はTOB成立を条件に無配になります。TOB発表前の予想は1株5円でした。ただし、TOBが成立しない場合は、配当が支払われる可能性もあります。
麻生フオームクリートのTOBと株主の今後について
麻生フオームクリートの月足チャートに黄色の線を引き、TOB価格の水準を示しています。黄色の線より下の株価水準で購入した株主は含み益が、上の株価水準で購入した株主は含み損が出ている状態です。仮に麻生フオームクリートの上場廃止が決定した場合、株主の損益も確定します。
投資家が検討するポイント
(1)含み益が出ている場合:TOB参加で確実に利益を確定する
(2)急ぎで資金が必要な場合:すでに売却済み
(1)TOBに参加するためには、三菱UFJモルガン・スタンレー証券またはauカブコム証券の口座が必要です。口座がある方は確認してみてください。
TOB期間は2025年1月28日までと期間に余裕があるため、これから口座を準備しても十分に間に合います。
(2)株価がTOB価格付近まで上昇しました。急ぐ投資家は、すでに売却済みでしょう。