日新のMBOによる上場廃止と配当金、株主への影響について(TOB価格8,100円)
2025年5月12日、東証プライム上場の日新(にっしん、証券コード:9066)はMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を正式に発表しました。
MBOによる日新の上場廃止の理由
日新の経営陣等が日新の残りの株式をすべて買い取って非公開化するため、同社は上場廃止になる予定です。
日新の株主は、TOBに応募して保有株を売却するか、株式市場で売却することもできます。
日新のTOBの条件とスケジュール
1. TOB価格:8,100円
2. TOB期間:2025年5月13日(火)から7月8日(火)まで(41営業日)
3. 決済の開始日:2025年7月15日(火)
4. 買付予定数:上限なし、下限8,896,100株
5. 買付代理人:大和証券
6. 配当:記載なし
日新の株価の今後の見通し
5月12日の終値は6,350円でした。一部報道で株価が急騰し、1,000円ストップ高比例配分となりました。
13日以降も株価はTOB価格に向かって上昇する動きが予想されます。その後、上場廃止まで横ばいが続くと考えられます。
日新のTOBに応募するメリット
日新のTOBに応募するメリットは、TOB価格の8,100円で売却できることです。
具体的には、日新の株式を保有している証券会社から、大和証券へ移管し、売却の手続きを行う必要があります。
TOBに応募すると、2025年7月15日以降に買付代金が支払われる予定です。
日新のTOBによる配当への影響
日新は3月決算の企業です。毎年9月末に中間配当、3月末に期末配当の権利確定日があります。
2026年3月期の中間配当および期末配当は、「記載なし」となりました。日新は上場廃止を予定しているため、配当の権利確定日を迎える前に上場廃止となる可能性が高いです。
日新のTOBと株主への影響
TOB価格が直近の高値を上回り、上場来高値も上回るため、株主は含み益がある状態です。日新の上場廃止が決定すれば、株主の利益も確定します。
投資家が検討するポイント
(1)含み益がある場合:TOBに応募することで利益を確定できる
(2)資金を早急に確保したい場合:株式市場で売却することもできる
(1)TOBに応募するには大和証券の口座が必要です。口座をお持ちの方は、応募手続きをご確認ください。
(2)5月14日以降に株式市場で売却できます。