地域新聞社のライツ・オファリング2024(5)新株予約権の売買最終日
地域新聞社の続きです。
本日9月5日は、地域新聞社(2164)の新株予約権(21649)の売買最終日でした。
新株予約権を保有する株主は、9月5日までに1株283円で新株を購入するか、もしくは株式市場で売却できました。
地域新聞社新株予約権日足チャート
9月6日終値52円。新株予約権は上場廃止日が近づくと、値段も下がります。上場初日、2日目と値上がりしましたが、その後は右肩下がりとなりました。
8月5日に最安値50円をつけます。この日は日経平均株価が大暴落し、史上最大の下げ幅を記録しました。売買最終日よりも安いですから、パニック売りの影響の大きさがわかります。
新株予約権の短期売買については、翌日に持ち越すよりも、その日のうちに利益を確定すると儲かりました。
上昇した日のローソク足は、いつも上ヒゲになっています。過去のライツに比べて、とてもめずらしい形となりました。
地域新聞社日足チャート
同じ時期の親株(本株)のチャートです。9月6日終値368円。
親株と新株予約権の値動きが、ほぼ連動しています。安値292円になったのも8月5日です。
9月5日終値で親株と新株予約権を比較すると
(親株)368円-(新株)283円=85円>52円
となり、新株予約権が33円割安の状態です。新株予約権を買って新株に換えると、差額が儲かります。新株予約権は一般的に、上場廃止日が近づくと価値がなくなります。
地域新聞社のケースでは、売買最終日でも利益が出るので、良心的なライツだったと言えます。
新株予約権の株主の今後について
新株予約権の売買が終了したので、新株を買う予定のない株主は、このまま放置すると消滅します。
投資資金に余裕のある方は、新株を買って株式市場で売却し、利益を確定してみてはいかがでしょうか。