ジャパンインベストメントアドバイザーのライツ・オファリング(2)新株予約権の権利落ち日
ジャパンインベストメントアドバイザー(JIA)の続きです。
2024年1月15日は、ジャパンインベストメントアドバイザー(7172)の新株予約権の権利落ち日です。
ジャパンインベストメントアドバイザーの権利落ち日の基準値
ジャパンインベストメントアドバイザーの新株予約権は、保有株と同数の新株を1株357円で買える権利です。1月12日までにジャパンインベストメントアドバイザーの株主になった投資家は、1株につき1個の新株予約権がもらえます。
ジャパンインベストメントアドバイザーの12日終値が1,485円。15日の基準値を計算すると
(1,485円(12日)+357円(新株))÷2=921円
となります。
・1月12日:JIA親株1株(1,485円)
・1月15日:JIAの親株1株(?円)+新株1株(357円)=計2株
1月12日から15日にかけて、株主が保有する株数が2倍に増える可能性があります。株主が新株を買ったと仮定して、その状況が15日以降の株価に反映されます。
親株が1,485円で新株が357円。合わせて2株になるので親株と新株を足します。2株で割ると、1株につき921円です。
15日の取引は921円が基準値になります。
ジャパンインベストメントアドバイザー日足チャート
1月15日までの日足チャートです。右端のローソク足が15日のものです。
始値966円、高値1,071円、安値965円、終値1,071円、出来高93万8800株
買い気配で始まり、9時6分に966円で寄り付きました。直後に965円の安値をつけ、株価がさらに上がります。10分に高値1,071円になりました。150円ストップ高です。
その後はストップ高付近での取引が続き、13時3分から買い気配。結局、15時に比例配分となりました。
・終値1,071円(414円安、-27.88%)
ライツの影響により、15日の取引が966円で始まりました。ジャパンインベストメントアドバイザーの新株は、新株予約権を使って購入しますから、現時点で市場に流通していません。
株数は変わらずに基準値だけ大幅に下落したため、買い注文が殺到し、株価が急騰しました。
この価格帯の制限値幅は上下150円です。921円に150円を足した1,071円が15日の上限となります。
ジャパンインベストメントアドバイザーのライツ・オファリングのスケジュール(日程)について(再掲)
(1)新株予約権の権利付き最終日・・・2024年1月12日(金)
(2)新株予約権の権利確定日・・・2024年1月16日(月)
(3)新株予約権の上場期間・・・2024年1月17日(水)~3月5日(火)
(4)新株予約権の権利行使期間・・・2024年1月17日(水)~3月11日(月)
新株予約権が2024年1月17日に上場します(コード番号「71729」)。1株357円で買える権利ですから、株価が357円を上回ると新株予約権に値段が付きます。
逆に357円以下になると、新株予約権を使わなくても株式市場で安く買えるので、新株予約権に価値がなくなって安くなります。
上場期間の3月5日まで、357円より上をキープできるか注目です。