ピクセラの株式併合と売買停止、株主の今後について
ピクセラの株式併合のポイントについて
2023年11月29日、東証スタンダード上場のピクセラ(6731)が株式併合を発表しました。12月28日開催の株主総会で承認されると実施されます。
・株式併合は「100→1」
・12月27日と28日が売買停止
・端株になると換金される
詳細は以下の通りです。
ピクセラの株式併合の詳細について
2023年12月29日から、「100→1」の株式併合が行われます。現在1万株の株主は、株式併合によって100株に減少しますが、全体の投資資金は変わりません。
ピクセラの併合前と併合後の変化について
(併合前)株価1円×1万株=(併合後)株価100円×100株=資金1万円
現在1万株を保有する株主は、株数が100分の1に減少しても株価が100倍になるので、投資資金は1万円で変わりません。2023年12月29日の取引から株価が100倍になります。
現在100株を保有する株主は併合後に1株に減少します。株式併合後も100株単位で取引するので、1株だと単元未満株です。
単元未満株は、SBI証券やマネックス証券、auカブコム証券などのネット証券を利用すれば、普通に売買できます。単元未満株でも株数に応じて配当金がもらえます。
(併合前)ピクセラ100株
(併合後)ピクセラ1株
上の100株の株主は、このようになります。
ピクセラの端株の取り扱いについて
株式併合前に単元未満株を保有する株主は、併合後に端株(はかぶ)になる可能性があります。
例えば、現在10株を保有する株主は、併合後に0.1株に減少します。端株は併合後に売却されて現金が戻ってきます。
仮に売却時のピクセラの株価が100円だとすると、
株価100円×0.1株=10円
となり、10円が戻ります。上の10株を保有する株主は
(併合前)ピクセラ10株
(併合後)現金10円
このように換わります。
ピクセラ株式の売買停止について
株式併合後の売買が行われるはずだった27日については、株式併合が承認されていません(株主総会:12月28日開催)。
そのため、12月27日と28日はピクセラが売買停止になります。12月29日から売買が再開されます。
12月26日(火)までが併合前の株価(例:1円)、29日(金)から併合後の株価(例:100円)です。
ピクセラ株式の12月29日の売買について
12月26日終値が1円だったため、29日の基準値は100円になります。ストップ高150円、ストップ安50円です。
株価1円×100=100円
株式併合で株価が100倍されて、株数が100分の1に減少しました。29日は100円からスタートです。
ピクセラの株主は、証券会社のポートフォリオの中に株式併合後の株数が反映されています。