日本製鉄の株式分割は2025/9/29、配当金、株主優待、株主への影響について
2025年8月1日、東証プライム上場の日本製鉄(5401)は株式分割を発表しました。
日本製鉄の株式分割に関する主なポイント
・ 1株が5株に分割され、株価は分割前の5分の1に調整される
・ 2025年9月26日(金)が株式分割の権利付き最終日
・ 2025年9月29日(月)から分割後の株価で取引開始
・ 2026年3月期の中間配当は分割前、期末配当は分割後の株数に基づいて計算される
・ 2026年3月の優待から新制度が適用される
日本製鉄の株式分割の詳細
日本製鉄は2025年9月30日を基準日とし、その日の株主名簿に記載されている株主に対して、1株を5株に分割します。
例えば、分割前に100株を保有する株主は、分割後に500株を保有することになります。ただし、株価も調整されるため、時価評価額に変化はありません。
例:分割前の株価が3,500円の場合
・ 分割前:株価3,500円 × 100株=350,000円
・ 分割後:株価700円 × 500株=350,000円
この株式分割において、2025年9月26日(金)が株式分割の権利付き最終日です。この日までに株式を保有していれば、分割の権利を取得できます。
そして、2025年9月29日(月)は株式分割の権利落ちとなり、分割後の株価水準で取引が始まります。権利落ち以降に購入した場合は、分割の権利は得られません。
日本製鉄の配当について
日本製鉄は3月決算の企業です。毎年9月末に中間配当、3月末に期末配当の権利確定日があります。
2026年3月期の配当の詳細
・ 中間配当:1株あたり60円(分割前の株数に適用)
・ 期末配当:1株あたり12円(分割後の株数に適用)
2026年3月期は、中間配当と期末配当で計算方法が異なります。中間配当は株式分割前の株数に基づいて1株あたり60円が予定されています。一方、期末配当は株式分割後の株数に基づいて1株あたり12円に修正されました。
これは、株式分割により1株が5株になるため、分割前の1株あたりに換算すると60円(12円 × 5株)となり、実質的な変更はありません。
中間配当の権利付き最終日は2025年9月26日(金)、期末配当の権利付き最終日は2026年3月27日(金)です。配当を受け取るには、それぞれの権利付き最終日までに株式を保有している必要があります。
日本製鉄の優待について
(2025年9月優待)
(1)対象となる株主:2025年9月30日現在の株主名簿に記載または記録された、分割前1,000株以上を保有する株主
(2)株主優待の内容
・分割前1,000株以上:工場見学会への招待(抽選)
・分割前5,000株以上:鹿島アントラーズ観戦招待(抽選)
日本製鉄の株主優待は、工場見学会や鹿島アントラーズの観戦招待などです。毎年3月末と9月末の株主は年2回、抽選で優待を受け取れます。
2025年9月末の権利が確定する優待は現行の制度となり、株式分割前の株数に基づいて適用されます。この優待を受け取るには、株主優待の権利付き最終日である2025年9月26日(金)までに株式を保有している必要があります。
(2026年3月優待)
2026年3月末に権利が確定する優待から新制度となり、株式分割後の株数に基づいて適用されます。
変更後の詳細については未定で、後日発表される予定です。