制限値幅4倍の効果(番外編)山陽百貨店
2020年8月3日から始まった4倍の適用。
2021年1月14日・15日と連続ストップ高となり、適用される銘柄が出ました。山陽百貨店(8257)です。
・山陽百貨店・・・15日終値2,561円、ストップ高4,565円
ストップ高が2営業日続くと、3営業日目から通常の4倍に拡大されます。山陽百貨店なら、以前は500円しか上がらないところが、18日から4倍の2,000円上昇する可能性がありました(※株価が3,000円を超えると上下5円ずつ動くので、2,004円上昇する可能性がありました)。
それでは、山陽百貨店の株価を見てみましょう。
山陽百貨店日足チャート
1月18日・・・始値2,661円、高値2,661円、安値2,624円、終値2,625円、出来高28,100株
山陽百貨店のこの日はストップ高4,565円、ストップ安2,061円になります。
山陽百貨店は山陽電気鉄道(9052)がTOB(株式公開買い付け)を行っています。TOB価格2,630円です。株価がTOB価格を上回りました。飛びついて買った投資家が株価を押し上げたようです。
ただ、制限値幅が拡大した効果はありません。
出来高も少なく、たった28,100株です。TOB前は閑散としていたので、これでも普段より多いですが・・・。
まとめ
TOB銘柄は株価がTOB価格にサヤ寄せするので、その過程で2連続ストップ高になります。
制限値幅が4倍に拡大されるとサヤ寄せするのが早くなり、株主は利益確定が早くなるメリットがあります。
しかし、TOB価格を大幅に上回ることはないので、デイトレーダーがストップ高銘柄に飛びついても儲かりません。
TOB価格引き上げの思惑がないと厳しいです。