制限値幅4倍の効果（8月19日）
証券取引所の制限値幅の拡大運用の見直し、制限値幅4倍の効果の続きです。
8月3日から始まった4倍の適用。
17日・18日と連続ストップ高となり、適用される銘柄が出ています。データホライゾン(3628)、トレンダーズ(6069)、ソフトブレーン(4779)の3銘柄です。
・データホライゾン・・・18日終値3,110円、ストップ高5,910円（以前は700円）
・トレンダーズ・・・18日終値621円、ストップ高1,021円（以前は100円）
・ソフトブレーン・・・18日終値564円、ストップ高964円（以前は100円）
ストップ高が2営業日続くと、3営業日目から通常の4倍に拡大されます。例えば、データホライゾンなら、以前は700円しか上がらないところが、19日から4倍の2,800円上がる可能性がありました。
それぞれの株価を見てみましょう。
データホライゾン日足チャート
19日・・・始値3,880円、高値4,125円、安値3,485円、終値3,660円、出来高89万3100株
まずはデータホライゾンです。この日はストップ高で5,910円、ストップ安で2,410円になります。
拡大されたことで株価が乱高下しています。上へ下へと動いたことで、短期投資がやりやすい銘柄でした。
トレンダーズ日足チャート
19日・・・始値755円、高値785円、安値682円、終値695円、出来高645万5200株
次にトレンダーズ。こちらは9時33分に755円で寄り付いてから、785円まで急騰。その後は失速して右肩下がりです。
17日・18日に買えた投資家は儲かったのですが、19日に参加した投資家は物足りない結果となりました。
ソフトブレーン日足チャート
19日・・・始値870円、高値871円、安値868円、終値868円、出来高197万0900株
最後はソフトブレーン。こちらはTOB銘柄です。
TOB価格871円にサヤ寄せすると、その後は横ばい。典型的なTOBの値動きです。
ただ、拡大していないと、TOB価格に到達するのが20日以降に遅れていたので、換金したい株主は喜んでいると思います。
まとめ
8月5日のときに紹介した銘柄と同じような値動きでした。1日の値幅が大きくなって短期投資がやりやすいです。
特に新興市場で株価が一方通行になると、「ストップ高が連続した後でストップ安が連続する」ということになりがちです。
値幅を拡大して売買を成立させると、極端な値動きが抑えられそうです。
