スリーエフ、増配と優待廃止で株価急落(買物券)
4月8日、コンビニでおなじみのスリーエフ(7544)が配当金の増額と株主優待の廃止を発表しました。
・1株6円→1株10円
・買物優待券を廃止(2019年8月が最後)
・500株以上の株主から、変更の影響がなくなる
・投資資金:30,300円~
・配当利回り3.3%
詳細は以下のとおりです。
配当金の増額について
スリーエフは2月決算企業です。2021年2月期(2020年3月~2021年2月)の配当金が1株10円に増額されます(予定)。
例えば、100株の株主の場合
(2020年2月期)配当金額6円×100株=600円
(2021年2月期)配当金額10円×100株=1,000円
2021年2月末まで株主を続けると、1,000円(税込)の配当金がもらえます。400円の増額です。
株主優待の詳細について
廃止された優待
(1)対象となる株主・・・毎年8月31日現在の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・100株以上・・・買物優待券500円×1枚
・300株以上・・・買物優待券500円×4枚
・1,000株以上・・・買物優待券500円×6枚
・5,000株以上・・・買物優待券500円×10枚
・10,000株以上・・・買物優待券500円×20枚
スリーエフの株主優待は買物優待券です。毎年8月末の株主は年1回、優待がもらえました。
次回、2020年8月優待が廃止。2019年8月優待が最後です。優待の有効期限は2020年10月31日までです。忘れずに使い切りたいです。
スリーエフの株主還元の変化について
100株の株主
・2020年・・・買物優待券500円分+配当金600円
・2021年・・・配当金1,000円
・結果・・・100円分マイナス
300株の株主
・2020年・・・買物優待券2,000円分+配当金1,800円
・2021年・・・配当金3,000円
・結果・・・800円分マイナス
1,000株の株主
・2020年・・・買物優待券3,000円分+配当金6,000円
・2021年・・・配当金1万円
・結果・・・1000円プラス
5,000株の株主
・2020年・・・買物優待券5,000円分+配当金30,000円
・2021年・・・配当金50,000円
・結果・・・15,000円プラス
10,000株の株主
・2020年・・・買物優待券10,000円分+配当金60,000円
・2021年・・・配当金100,000円
・結果・・・30,000円プラス
保有株数ごとの変化は、ご覧の通りです。
株主優待が無くなる代わりに配当金が増えるので、500株以上の株主から優待廃止の影響がなくなり、手取りが増えます(配当金にかかる税金を省略)。
500株未満の投資家は売却、500株以上の株主は様子見、の二択になりそうです。優待投資家が、もらえない銘柄を買い増すのは考えにくいです。
スリーエフ日足チャート
4月10日終値303円。
外食などに比べて、中食のコンビニはコロナの影響が少ないようです。ただ、優待廃止でリバウンドの勢いが鈍ってしまいました。
2021年2月期の業績予想も良くないですし、優待投資家にとって、売りやすいタイミングだと思います。
投資資金=株価303円×100株=30,300円
逆に、配当重視の投資家なら、30,300円で株主になれます。配当利回りは3.3%です。
配当利回り=配当金10円÷株価303円×100≒3.3%
提携先のローソンに関係するイベントに期待するのもアリでしょう。