緊急事態宣言による決算発表への影響について
4月7日、東京証券取引所は、従来のスケジュール通りに決算発表ができない場合は、日程を変更することができると発表しました。
株式会社東京証券取引所では、このたび、以下のとおり、新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言発令に伴う売買の取扱いを踏まえた情報開示に係る対応について上場会社宛に通知いたしましたので、お知らせいたします。
ーーー中略ーーー
また、今般の新型コロナウイルスが上場会社の皆様の事業活動や経営成績に与える影響の不確実性が増大するなか、緊急事態宣言に伴って要請される業務縮退等もあり、決算作業や監査手続きに支障が生じる場合もあるものと拝察いたします。すでに、決算発表については、「45日以内」の慣行にとらわれず、確定次第の開示をご依頼申し上げておりますが、足元の状況を踏まえ、決算作業等の円滑な実施が困難となった場合には、当初のスケジュールにかかわらず、決算発表日程の再検討をお願いいたします。
(引用元)東京証券取引所
例えば、3月決算企業の発表はだいたいこんな感じです。
・第1四半期決算(4月~6月)・・・7月下旬~8月中旬
・第2四半期決算(7月~9月)・・・10月下旬~11月中旬
・第3四半期決算(10月~12月)・・・翌年1月下旬~2月中旬
・第4四半期決算(1月~3月)・・・4月下旬~5月中旬
今、問題になっているのは第4四半期決算(本決算)です。2020年のピークは5月14日と15日です。
45日以内を当てはめると、5月15日までに決算が終わる見込みです。
ただ、在宅勤務や交代出勤などで、決算の作業を行う人が圧倒的に不足しているでしょうから、間に合わなくても仕方がないです。
東証の発表を受けて、8日に西武ホールディングス(9024)が決算を延期しています。
・2020年5月12日(火)→2020年5月26日(火)
第4四半期決算発表は、2020年3月期の結果と、2021年3月期の予想が合わせて発表されます。
予想については、コロナの影響で未定になるところが増えると思います。
決算プレイに参加する方は、決算発表の延期と業績の下方修正にご注意ください。