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日本KFCのTOBによる上場廃止と優待廃止、株主の今後について(TOB価格6,500円)

2024年5月20日、米投資ファンドの「カーライル・グループ」は、ケンタッキーフライドチキンでおなじみ、東証スタンダード上場の日本KFCホールディングス(9873)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。

日本KFCホールディングスが上場廃止になる理由について

カーライルが日本KFCホールディングスの株を全部買い取って非公開にするため、日本KFCホールディングスは上場廃止になります。

日本KFCホールディングスの株主は、TOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、もしくは株式市場で売却できます。

日本KFCホールディングスのTOBの条件とスケジュール(日程)について

(1)TOB価格・・・6,500円
(2)TOB期間・・・2024年5月21日(火)から7月9日(火)まで
(3)決済の開始日・・・2024年7月17日(水)
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限707万3300株
(5)証券会社・・・大和証券
(6)優待・・・TOB成立を条件に廃止

TOB価格6,500円、TOB期間は2024年5月21日(火)から7月9日(火)までの36営業日です。

株主優待については、TOB成立を条件に廃止されます。

日本KFCホールディングスの今後の株価について

・5月20日・・・5,400円
・5月21日・・・6,400円(+1,000)
・5月22日・・・6,500円(+100)

5月20日終値5,400円。21日以降も株価が上昇し、TOB価格にサヤ寄せする予定です。

その後は上場廃止まで横ばいが続く見込みです。5月22日にTOB価格付近に到達するでしょう。

日本KFCホールディングスのTOBに参加するメリットと手続きについて

TOBに参加するメリットはTOB価格6,500円で買い取ってもらえること、手続きを経験できることです。

具体的には、日本KFCホールディングスの株を買った証券会社から、大和証券に移管して(移動して)売却します。TOBに申し込むと、2024年7月17日以降に投資資金が戻ってきます。

日本KFCホールディングスの株主優待について

(廃止になる優待)

(1)対象となる株主・・・毎年3月31日、9月30日現在の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・100株以上・・・500円×1枚(3年以上:500円×2枚)
・300株以上・・・500円×3枚(3年以上:500円×6枚)
・500株以上・・・500円×5枚(3年以上:500円×10枚)
・1,000株以上・・・500円×10枚(3年以上:500円×20枚)

日本KFCホールディングスの株主優待は、店舗で使える商品券です。継続保有3年以上で枚数が2倍になります。毎年3月末と9月末の株主は年2回、優待がもらえました。次回、2024年9月優待から廃止されて、2024年3月優待が最後です。

ただし、優待が廃止されるのはTOB成立が条件ですから、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。

日本KFCホールディングスの株主の今後について

日本KFCホールディングスの月足チャート

日本KFCホールディングスの月足チャートです。TOB価格が直近の高値を上回るため、多くの株主が含み益の状態です。仮に日本KFCホールディングスの上場廃止が決定すると、株主の損益も確定します。

(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・夜間取引または株式市場で売却
(3)優待投資家・・・優待廃止後に乗り換える

(1)TOBに参加するには、大和証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。

(2)5月21日の夜間取引から売却できます。SBI証券や楽天証券、松井証券で買った方は試してみてください。その他の方は22日の株式市場で売却できます。

(3)7月10日以降にTOBの結果がわかります。成立すると優待がなくなるので、別の銘柄に乗り換えます。最短で7月優待の間に合います。権利付き最終日は2024年7月29日(月)です。

ただし、TOB期間が延長された場合は、スケジュールが後ズレします。そのときは8月優待または9月優待がターゲットです。

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