河西工業が有報未提出で監理銘柄(確認中)に指定される(提出期限2025年10月8日)
東証スタンダード上場の河西工業(かさい、証券コード7256)は、2025年9月25日14時に2025年3月期の有価証券報告書を期限までに提出できないと発表しました。
河西工業が上場廃止になる可能性について
東京証券取引所はこれを受けて、河西工業を監理銘柄(確認中)に指定しました。提出が間に合わないと上場廃止の恐れがあるため、投資家に対して注意喚起を行っています。
河西工業の今後のスケジュールについて
・ 2025年4月下旬~5月下旬:本決算発表
・ 2025年6月30日(当初の提出期限):延長申請
・ 2025年9月26日(延長後の提出期限):提出できず(今回の発表)
・ 2025年10月8日(上場廃止に係る猶予期間の最終期限):提出がなければ上場廃止
河西工業は3月決算の企業です。3月決算企業の本決算発表は毎年4月下旬から5月中旬に行われます。その後、有価証券報告書を提出する流れです。
河西工業は当初の提出期限である6月30日に間に合わなくなり、延長申請を行って承認されました。
ところが、延長後の提出期限である9月26日にも間に合わないため、今回の発表となりました。
東京証券取引所の定める上場廃止基準では、有価証券報告書の提出期限の場合、原則として提出期限から8日間(休業日除く)の猶予期間が設けられます。猶予期間の最終日までに提出ができない場合、河西工業の上場廃止が決定します。
河西工業の今後の見通しについて
今回の遅延は、不正や調査確認ではなく、システムの不具合によるものであるため、10月8日までの提出には間に合うと会社は発表しています。
仮に、間に合わない場合は株価が急落し、上場廃止を前提とした株価水準になる可能性があります。逆に間に合うと、安心感から株価が上昇します。
河西工業の発表では10月8日までに間に合うと記載されているので、現時点で上場廃止の可能性は低そうです。
はたして、河西工業は期限までに間に合うのか? 今後の株価と合わせて注目です。