アマナが株価急落、有報未提出で監理銘柄(確認中)に指定される(提出期限2023年6月1日)
アマナの株価急落の理由について
2023年5月15日22時45分、東証グロース上場のアマナ(2402)が2022年12月期の有価証券報告書を期限までに提出できないと発表しました。
東京証券取引所はこれを受けて、アマナを監理銘柄(確認中)に指定しました。上場廃止の恐れがあるため、投資家に対して注意喚起しています。
・1月下旬~2月中旬(本決算発表)
・2023年3月31日(提出期限)・・・延長申請、承認
・2023年5月22日(延長後の提出期限)・・・間に合わない←今ココ
・2023年6月1日(提出期限)・・・最後の締め切り
・間に合わない・・・上場廃止
12月決算企業の本決算発表は毎年1月下旬から2月中旬に行われます。その後、有価証券報告書を提出する流れです。
アマナは3月31日の提出期限に間に合わなかったので延長申請を行いました。ところが、延長後の提出期限にも間に合わないため、今回の発表になりました。
最後の締め切りである6月1日までに間に合わないと、アマナは上場廃止になります。
なお、アマナは2023年12月期の第1四半期についても提出期限の延長申請を行い、承認されました。
アマナの今後の見通しについて
当社といたしましては、5月31日頃まで遅れざるを得ない見込みであるものの、2023年6月1日までに必要な過年度決算訂正を行ったうえで第53期有価証券報告書を提出すべく、最大限の対応を行い、全力を尽くしていく所存であります。
会社発表の「今後の見通し」はご覧の通りです。
仮に間に合わないと、株価が急落して上場廃止を前提にした水準になります。逆に間に合えば安心感から株価が上昇します。
「5月31日頃まで遅れるが提出に全力を尽くす」とコメントしているので、どちらの結果でも5月31日夜までに発表があると思われます。
アマナ日足チャート
5月16日:始値475円、高値475円、安値430円、終値440円、出来高45700株
5月16日終値440円。前日比35円安(-7.37%)でした。アマナは出来高が少ない銘柄なので、断続的に売り注文が出ています。
情報を知った投資家が上場廃止リスクを避けるために売却しているようです。この日は下げ止まることなく右肩下がりになりました。
はたして、6月1日までにアマナの決算は間に合うのか。株価の動きも合わせて注目です。