創建エースの上場廃止とマネーゲームについて(2025年9月19日廃止)
創建エースが上場廃止になる理由について
東証スタンダード上場の創建エース(1757)は、2025年8月7日(木)に2022年3月期第2四半期から2025年3月期第2四半期までの有価証券報告書の訂正報告書を提出しました。
しかし、訂正した内容が有価証券報告書の虚偽記載に該当するため、東京証券取引所は創建エースの上場廃止を決定しました。
創建エースは2025年9月19日(金)に上場廃止になります。売買最終日は9月18日(木)です。
創建エースの残りの営業日を確認する
8月(9営業日)
19日、20日、21日、22日、25日、26日、27日、28日、29日
9月(13営業日)
1日、2日、3日、4日、5日、8日、9日、10日、11日、12日、16日、17日、18日
2025年8月と9月を合わせると、残りは22営業日です。ただし、売り注文が殺到すると、売りたくても売れない状況となります。
上場廃止決定前の8月18日終値は14円でした。この価格帯の制限値幅は上下30円です。8月19日(火)はストップ安になる可能性があります。
創建エースに関しては、東証が2025年6月30日(月)から虚偽記載で監理銘柄(審査中)に指定していました。
創建エースの株主の中には上場廃止リスクを避けて、すでに売却済みの方もいらっしゃるでしょう。7月1日、2日には株価が急落し、安値10円をつけています。
上場廃止決定前の株主は、できるだけ早く売却して損切りすることをオススメします。
創建エース上場廃止決定後の値動き
8月19日
始値5円、高値6円、安値4円、終値5円、出来高76.704,400株
8月18日の終値は14円でした。取引開始直後は売り注文が殺到し、9時3分に5円で寄り付きます。直後に安値4円をつけ、9分に高値6円までリバウンドします。
前場は5円と6円、後場は4円と5円の時間帯が長く、分足チャートは、いわゆる「バーコード」状態が続きました。
売り注文は殺到しましたが、上場廃止決定直後に1円売り気配とはなりませんでした。マネーゲーム参加者が多いことから、株主は無事に損切りを行うことができました。
8月22日
始値3円、高値7円、安値3円、終値6円、出来高92,749,800株
マネーゲーム1回目。オルツの株価急騰で創建エースにも短期資金が流入します。創建エースは10時から株価が上がり始めました。順調な右肩上がりが続き、14時10分に高値7円をつけます。
この日の全市場の値上がり率ランキングでオルツが第1位、創建エースが第2位と、上場廃止銘柄が上位を独占しました。
創建エースの値上がり幅は「たった4円」ですが、株価が極端に安いため、上昇率が異常に高いです。安値3円が高値7円まで上昇すると、投資金額が2.33倍に増えます。
創建エースは取引終了まで値上がりが続いています。週明け25日の株価も注目です。
創建エース日足チャート
上場廃止決定前から売買最終日までの日足チャートです。売買最終日の9月18日(木)は上場廃止前の処分売りによって売り注文が殺到し、1円ストップ安比例配分となりました。前日の9月17日(水)には、すでに1円と2円の取引となっています。
上場廃止決定前の株主については、損失を限定することができました。7月1日(火)に監理銘柄(審査中)に指定されて7月2日(水)に急落し、8月18日(月)には上場廃止が決定されて8日19日(火)に再び急落、と含み損が拡大する結果となりましたが、損切りを実行する機会がありました。
マネーゲームは1回でした。8月22日(金)から25日(月)にかけて、3円が8円になりました。上記の通り、同時期の上場廃止銘柄であるオルツに連動する形で上昇しています。
他の上場廃止銘柄に比べて株価の値動きは小さいですが、上昇率が高いため、マネーゲーム参加者も十分な利益を得られたと思います。