東葛ホールディングスのTOBによる上場廃止と配当金、株主の今後について(TOB価格810円)
2024年8月8日、東証プライム上場のオートバックスセブン(9832)は、スタンダード上場の東葛ホールディングス(2754)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
東葛ホールディングスが上場廃止になる理由について
オートバックスセブンが東葛ホールディングスの株を全部買い取って非公開にするため、東葛ホールディングスは上場廃止になる予定です。
東葛ホールディングスの株主は、TOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、もしくは株式市場で売却できます。
東葛ホールディングスのTOBの条件とスケジュール(日程)について
(1)TOB価格・・・810円
(2)TOB期間・・・2024年8月9日(金)から9月24日(火)まで
(3)決済の開始日・・・2024年10月1日(火)
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限322万5500株
(5)証券会社・・・東海東京証券
(6)配当・・・TOB成立を条件に無配
TOB価格810円、TOB期間は2024年8月9日(金)から9月24日(火)までの30営業日です。配当金はTOB成立を条件に無配になります。
東葛ホールディングスの今後の株価について
・8月8日・・・530円
・8月9日・・・630円(+100)
・8月13日・・・730円(+100)
・8月14日・・・810円(+80)
9日以降に株価が上昇し、TOB価格にサヤ寄せする予定です。その後は上場廃止まで横ばいが続く見込みです。8月14日にTOB価格付近に到達するでしょう。
東葛ホールディングスのTOBに参加するメリットについて
東葛ホールディングスのTOBに参加するメリットは、TOB価格810円で買い取ってもらえること、手続きを経験できることです。
具体的には、東葛ホールディングスの株を買った証券会社から、東海東京証券に移管して(移動して)売却します。
TOBに申し込むと、2024年10月1日以降に投資資金が戻ってきます。
東葛ホールディングスの配当金について
・2024年3月期の期末配当・・・1株15円
・2025年3月期の期末配当・・・無配
東葛ホールディングスは3月決算企業で期末一括配当銘柄です。毎年3月末に期末配当の権利がもらえます。
2025年3月期の期末配当については、TOB成立を条件に無配になります。前回予想は1株15円でした。
ただし、配当金がなくなるのはTOB成立が条件ですから、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
東葛ホールディングスの株主の今後について
東葛ホールディングスの月足チャートです。TOB価格が上場来高値を上回るため、株主は含み益の状態です。
仮に東葛ホールディングスの上場廃止が決定すると、株主の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・夜間取引または株式市場で売却
(1)TOBに参加するには、東海東京証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)8月13日の株式市場で売却できます。SBI証券や楽天証券、松井証券で買った方は試してみてください。その他の方は14日の株式市場で売却できます。