古河電池のTOBによる上場廃止と配当金、株主の今後について(TOB価格1,400円)
2024年7月23日、投資ファンドのアドバンテッジパートナーズは、東証プライム上場の古河電池(6937)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
古河電池が上場廃止になる理由について
古河電池の株は、親会社の古河電気工業(5801)が57.30%、それ以外の一般株主が42.70%を保有しています。今回のTOBで投資ファンドが一般株主の保有株を全て買い取って非公開にするため、古河電池は上場廃止になる予定です。
古河電池のTOBの条件とスケジュール(日程)について
(1)TOB価格・・・1,400円
(2)TOB期間・・・2025年3月下旬開始予定(20営業日)
(3)決済の開始日・・・2025年4月下旬~5月上旬
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限307万0600株
(5)証券会社・・・みずほ証券
(6)配当・・・無配
TOB価格1,400円、TOBは2025年3月下旬開始で20営業日を予定しています。TOB実施により、2025年3月期の配当金が無配になりました。古河電池の株を保有し続けても配当金はもらえません。
古河電池の今後の株価について
株価が上昇し、TOB価格にサヤ寄せしました。今後、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
古河電池のTOBに参加するメリットと手続きについて
古河電池のTOBに参加するメリットは、TOB価格1,400円で買い取ってもらえること、手続きを経験できることです。
具体的には、古河電池の株を買った証券会社から、みずほ証券に移管して(移動して)売却します。
TOBに申し込むと、2025年4月下旬~5月上旬に投資資金が戻ってきます。
古河電池の配当金(無配)について
・2024年3月期の期末配当・・・21円
・2025年3月期の期末配当・・・無配
古河電池は3月決算企業で、期末一括配当銘柄です。毎年3月末に期末配当の権利がもらえます。
2025年3月期の期末配当については、無配が決定しました。前回予想は1株28円でした。
古河電池の株主の今後について
古河電池の月足チャートです。TOB価格の水準に黄色の線を引いています。黄色の線より下の水準で買った株主は含み益、上の水準で買った株主は含み損の状態です。
仮に古河電池の上場廃止が決定すると、株主の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・すでに売却済み
(1)TOBに参加するには、みずほ証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
TOBは2025年3月下旬開始予定ですから、これから口座を準備しても間に合います。
(2)株価がTOB価格まで上昇しました。急ぐ投資家は、すでに売却済みでしょう。