(引き上げ)ジャパンフーズのTOBによる上場廃止と配当金、株主優待、株主の今後について(TOB価格2,449円、手続きはSMBC日興証券)
※2024年6月20日、TOB価格が1,994円から2,449円に引き上げられました。
2024年5月10日、丸紅系の投資ファンド「アイ・シグマ・キャピタル」は、東証スタンダード上場のジャパンフーズ(2599)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
ジャパンフーズが上場廃止になる理由について
投資ファンドがジャパンフーズの株を買って非公開にするため、ジャパンフーズは2024年9月中旬~10月上旬に上場廃止になる予定です。
ジャパンフーズの株主は、TOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、もしくは株式市場で売却できます。
ジャパンフーズのTOBの条件とスケジュール(日程)について
(1)TOB価格・・・2,449円
(2)TOB期間・・・2024年5月13日(月)から7月8日(月)まで
(3)決済の開始日・・・2024年7月12日(金)
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限145万9800株
(5)証券会社・・・SMBC日興証券
(6)配当・・・TOB成立を条件に無配
(7)優待・・・TOB成立を条件に廃止
TOB価格2,449円、TOB期間は2024年5月13日(月)から7月8日(月)までの41営業日です。
配当金はTOB成立を条件に無配になります。また、株主優待もTOB成立を条件に廃止されます。
ジャパンフーズの今後の株価について
・6月20日・・・1,934円
・6月21日・・・2,334円(+400)
・6月24日・・・2,449円(+115)
6月20日、TOB価格が引き上げられました。21日以降に株価が上昇し、TOB価格にサヤ寄せする予定です。その後は、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
ジャパンフーズのTOBに参加するメリットと手続きについて
ジャパンフーズのTOBに参加するメリットは、TOB価格2,449円で買い取ってもらえること、手続きを経験できることです。
具体的には、ジャパンフーズ株を買った証券会社から、SMBC日興証券に移管して(移動して)売却します。
TOBに申し込むと、2024年7月12日(金)以降に投資資金が戻ってきます。
現在のように株価がTOB価格より安い場合は、株式市場で売却するよりも、TOBに参加した方が手取りが多くなります。
投資資金を1円でも多く回収したい株主は、TOBに申し込むと良いでしょう。
ジャパンフーズの配当金について
・2024年3月期の期末配当・・・無配
・2025年3月期の中間配当・・・無配
・2025年3月期の期末配当・・・無配
ジャパンフーズは3月決算企業です。毎年9月末に中間配当、翌年3月末に期末配当の権利がもらえます。
2024年3月期の期末配当、2025年3月期の中間配当と期末配当は、TOB成立を条件に無配になります。
ただし、配当金がなくなるのはTOB成立が条件ですから、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
ジャパンフーズの株主優待について
(廃止になる優待)
(1)対象となる株主・・・毎年3月31日現在の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・100株以上・・・自社製品詰め合わせ
ジャパンフーズの株主優待は自社製品の詰め合わせです。毎年3月末の株主は年1回、優待がもらえました。
次回、2025年3月優待が廃止されて、2024年3月優待が最後です。最後の優待は株主総会終了後にアンケートを送付し、希望者に対して順次発送されます。
ただし、優待がなくなるのもTOB成立が条件ですから、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
ジャパンフーズの株主の今後について
ジャパンフーズの月足チャートです。TOB価格が上場来高値を超えるため、株主は含み益の状態です。仮にジャパンフーズの上場廃止が決定すると、株主の利益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・すでに売却済み
(3)優待投資家・・・優待廃止後に乗り換える
(1)TOBに参加するには、SMBC日興証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
TOB期間は「7月8日まで」ですから、これから口座を準備しても間に合います。
(2)株価が以前のTOB価格に到達しました。急ぐ投資家は、すでに売却済みでしょう。
(3)TOB期間が延長されました。最短で7月優待に間に合います。権利付き最終日は2024年7月29日(月)です。