FCホールディングスのTOBによる上場廃止と配当金、株主への影響について(TOB価格1,420円)
2025年8月6日、投資ファンドのティーキャピタルパートナーズは、東証スタンダード上場のFCホールディングス(6542)に対してTOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
FCホールディングスのTOB:非公開化で上場廃止へ
投資ファンドがFCホールディングスの株式をすべて買い取って非公開化するため、FCホールディングスは上場廃止となる予定です。
FCホールディングスの株主は、TOBに応募して保有株を売却するか、株式市場で売却することもできます。
FCホールディングスのTOBの条件とスケジュール
1. TOB価格:1,420円
2. TOB期間:2025年8月7日(木)から10月14日(火)まで(45営業日)
3. 決済の開始日:2025年10月21日(火)
4. 買付予定株式数:4,484,400株(下限)
5. 買付代理人:野村證券
6. 配当:記載なし
FCホールディングスの株価の今後の見通し
8月6日の終値は1,190円でした。TOB価格の1,420円が終値を上回るため、発表後、株価はTOB価格に近づく形で上昇し、その後は上場廃止まで1,420円近辺で大きな変動はなく推移すると考えられます。
FCホールディングスのTOBに応募するメリット
FCホールディングスのTOBに応募するメリットは、TOB価格の1,420円で売却できることです。
具体的には、FCホールディングスの株式を保有している証券会社から、野村證券へ移管し、応募手続きを行う必要があります。
TOBが成立した場合、2025年10月21日以降に買付代金が支払われる予定です。
FCホールディングスのTOBによる配当への影響
FCホールディングスは6月決算の企業で、期末に一括配当を行う企業です。毎年6月末に期末配当の権利確定日があります。
2026年6月期の期末配当は、上場廃止を予定しているため「記載なし」となりました。
FCホールディングスのTOBと株主への影響
TOB価格の1,420円は、発表前日の終値や過去の高値(1,223円)を上回る水準です。これにより、多くの株主が利益を確定できる状況となります。FCホールディングスの上場廃止が決定すれば、保有株式の売却によって株主の損益も確定します。
投資家が検討するポイント
(1)含み益がある場合:TOBに応募することで利益を確定できる
(2)資金を早急に確保したい場合:株式市場で売却することもできる
(1)TOBに応募するには、原則として野村證券の口座が必要です。口座がある方は応募手続きをご確認ください。
(2)8月7日以降の株式市場で売却できます。