ベクターが有報未提出で監理銘柄(確認中)に指定される
2023年2月14日21時15分、ソフトのダウンロード販売でおなじみ、東証スタンダード上場のベクター(2656)が2023年3月期第3四半期の有価証券報告書(四半期報告書)を期限までに提出できないと発表しました。
東証はこれを受けて、ベクターを監理銘柄(確認中)に指定しました。上場廃止の恐れがあるため、投資家に対して注意喚起しています。
・1月下旬~2月中旬(第3四半期発表)
・2023年2月14日(提出期限)・・・間に合わない←今ココ
・2023年3月14日(提出期限)・・最後の締め切り
・間に合わない・・・上場廃止
3月決算企業の第3四半期発表は毎年1月下旬から2月中旬に行われます。その後、有価証券報告書(四半期報告書)を提出する流れです。
ベクターは2月14日の提出期限に間に合わなかったので、今回の発表が行われました。提出期限から1ヵ月以内の「2023年3月14日まで」に提出できないと、ベクターは上場廃止になります。
ベクターは提出期限の延長申請を行っていないため、未提出から上場廃止までの期間が短いです。
ベクターの今後の見通しについて
当社は 2023年3月14日までに 2023年3月期第3四半期報告書及び 2023年3月期第3四半期決算短信を提出すべく、第3四半期決算確定に向けた作業を進めてまいります。現時点では、2023年3月期第3四半期報告書及び2023年3月期第3四半期決算短信の提出時期について未定ですが、具体的な目途がつき次第、速やかに公表いたします。
会社発表の「今後の見通し」はご覧の通りです。
仮に間に合わないと、株価が急落して上場廃止を前提とした水準になります。逆に間に合えば安心感から株価が上昇します。
期限までに提出できなかった経緯や理由は2月15日に発表するそうです(※21時55分に発表されました)。
ベクター日足チャート
・2月15日:終値220円(80円ストップ安)、69500株
・2月16日:始値228円、高値245円、安値208円、終値220円、出来高133万5600株
15日終値220円。80円ストップ安比例配分になりました。上場廃止リスクを避けた売りが殺到しています。
翌16日は取引開始直後にリバウンドし、下げ止まりました。出来高も急増し、2022年10月以来の100万株超です。
はたして、3月14日までにベクターの決算は間に合うのか。株価の動きにも注目です。