日東化工のTOBによる上場廃止と配当金、株主の今後について(TOB価格490円)
2023年2月10日、東証プライム上場のエンビプロ・ホールディングス(5698)は、日東化工(5104)に対してTOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
TOBの条件について
(1)TOB価格・・・490円
(2)TOB期間・・・2023年2月13日(月)から3月28日(火)まで
(3)決済の開始日・・・2023年4月4日(火)
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限255万8300株
(5)証券会社・・・東海東京証券
(6)配当・・・TOB成立を条件に無配
TOB価格490円、TOB期間は2023年2月13日(月)から3月28日(火)までの30営業日です。手続きが順調に進むと、日東化工は上場廃止になります。これに伴い、2023年3月期の期末配当が無配になります。
日東化工の株主はTOBに参加して1株490円で買い取ってもらうか、もしくは株価が490円に近づいたら株式市場で売却できます。
日東化工の今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
2/10 | 457 | - |
2/13 | 490 | +33 |
2月10日終値457円。13日以降に株価が急騰し、TOB価格にサヤ寄せする予定です。その後は上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
2月13日にTOB価格に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格490円で買い取ってもらえること、手続きを経験できることです。
具体的には、日東化工の株を購入した証券会社から、東海東京証券に移管して(移動して)売却します。2023年4月4日以降に投資資金が戻ってきます。
日東化工の配当金について
2023年3月期の期末配当については、TOB成立を条件に無配になります。前期実績は1株5円でした。
ただし、配当金がなくなるのはTOB成立が条件ですから、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
日東化工の株主の今後について
日東化工月足チャート
月足チャート3年分です。TOB価格の水準に黄色の線を引いています。2021年以降の株主は含み益の状態です。仮に日東化工の上場廃止が決定すると、株主の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・株式市場で売却
(1)TOBに参加するには東海東京証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)2月13日の株式市場で売却できます。