(追記あり)パイプドHDのMBOによる上場廃止と配当金、株主の今後について(2022年10月31日廃止)
パイプドHDのMBO失敗で上場維持決定の続きです。
2022年6月28日、東証スタンダード上場のパイプドHD(3919)がMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を発表しました。
TOBの条件について
(1)TOB価格・・・2,800円
(2)TOB期間・・・2022年6月29日(水)から8月9日(火)まで
(3)決済の開始日・・・2022年8月17日(水)
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限78万3400株
(5)証券会社・・・大和証券
(6)配当・・・TOB成立を条件に無配
TOB価格2,800円、TOB期間は2022年6月29日(水)から8月9日(火)までの29営業日です。手続きが順調に進むと、パイプドHDは上場廃止になります。
これに伴い、TOB成立を条件に2023年2月期の配当金が無配になります。
パイプドHDの株主はTOBに参加して2,800円で保有株を買い取ってもらうか、もしくは株価が2,800円に近づいたら株式市場で売却できます。
パイプドHDの今後の株価について
6月29日終値2,798円。株価がTOB価格にサヤ寄せしました。
今後、何もなければ上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格2,800円で買い取ってもらえること、手続きを経験できることです。
具体的には、パイプドHD株を購入した証券会社から、大和証券に移管して(移動して)売却します。
2022年8月17日以降に投資資金が戻ってきます。
パイプドHDの配当金について
2023年2月期の配当金については、TOB成立を条件に無配になります。今期予想は中間配当1株11円、期末配当1株14円の計25円でした。
ただし、配当金がなくなるのはTOB成立が条件ですから、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
パイプドHDの株主の今後について
パイプドHD月足チャート
月足チャートです。TOB価格の水準に黄色の線を引いています。
前回は株価がTOB価格を上回って推移したため、MBOが失敗しました。TOB価格の引き上げを期待する投資家が多かったようです。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・株式市場で売却
(1)TOBに参加するには大和証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)株価がTOB価格に到達しました。いつでも売却できます。
(追記)パイプドHDの上場廃止日決定
パイプドHDの上場廃止までのスケジュールが決定しました。
上場廃止日は2022年10月31日(月)、売買最終日は10月28日(金)です。
パイプドHDの株主は、売買最終日までに売却しないと、2,800円で強制買い取りとなります。11月2日以降、「2,800円×株数」の投資資金が戻ってきます。
10月6日開催の臨時株主総会で承認されると実施されます。