レナウンの上場廃止とマネーゲームについて(2)倒産後はじめての取引
レナウンの上場廃止とマネーゲームについて(1)の続きです。
5月18日、レナウンが倒産してから初めての取引となりました。
・30円ストップ安の48円
・19日は1円まで下がる可能性あり
・株価30円台が寄り付きの目安
レナウン2020年5月18日気配値
15時時点の気配値です。
5月18日終値48円、出来高20万8200株。30円ストップ安比例配分となりました。倒産に気づいた株主が処分売りを行っています。
売り注文が殺到し、売りたい人は抽選で保有株の一部を売ることができました。
売り注文が2154万2000株、買い注文が20万8200株です。売り「100」、買い「1」の比率です。倒産株を売ることの難しさがわかります。
5月19日の取引について
東京証券取引所から19日の取引について発表がありました。前例と同じく、19日の値幅制限が撤廃されて、1円まで下落します(通常なら30円ストップ安の18円)。
気配値の更新は3分ごとに5円ずつ。
43円、38円、33円、28円、23円、18円、13円、8円、3円、1円
と、売りと買いの数量が一致するまで下がり続けます。9時~9時30分に取引に参加できそうです。
倒産株は何円で寄り付くのか?
倒産後の株価(寄り付き)
銘柄 | コード | 株価 |
---|---|---|
シベール | 2228 | 169 |
日本海洋掘削 | 1606 | 79 |
タカタ | 7312 | 35 |
スカイマーク | 9204 | 32 |
江守グループ ホールディングス |
9963 | 46 |
第一中央汽船 | 9132 | 2 |
マネーゲームの参加者にとって、もっとも気になるのが寄り付きの値段です。
上の表は、2015年以降の倒産株の寄り付きです。シベールや日本海洋掘削は倒産前が1,000円超だったので参考にならないです。
また、第一中央汽船はマネーゲームになりませんでした。タカタ、スカイマーク、江守グループホールディングスの値段が目安になります。
株主は、この水準で売れるなら、致命傷にならずにありがたいと思います。
逆に、この値段でマネーゲームに参加するなら、儲けるのに苦労しそうです。
株価10円台で買えると良いんですけどね。