レナウンの上場廃止とマネーゲームについて(3)始値24円、出来高9500万株
(2)の続きです。
5月15日に倒産したレナウン(3606)。19日に24円で寄り付きました。
・24円で寄り付く
・株主は倒産前の約30%の資金が戻る
・出来高9500万株
レナウン2020年5月19日1分足チャート
始値24円、高値28円、安値19円、終値20円、出来高9508万0900株
この日から値幅制限(下限)が撤廃されて、ストップ安が1円になります。ストップ高は78円です。
・5月15日終値78円(倒産前)
・5月18日終値48円(倒産後:ストップ安比例配分)
・5月19日終値20円
倒産後に処分売りをした株主は、24円で全て売ることができました。倒産前の約30%の投資資金が戻ってきたので、かなり優遇されています。株価が高いタカタのときは35円(約22%)、スカイマークのときは32円(約10%)でした。
また、20円台なら、これからマネーゲームに参加する投資家にとっても、納得できる水準です。欲を言えば、10円台で買いたいですが・・・。
5月20日の取引について
東京証券取引所から20日の取引について発表がありました。
19日は通常通りの取引が行われたので、値幅制限が元に戻ります。
ストップ高が50円、ストップ安が1円です。株価が上下30円動きます。しかし、20円から30円分も下がるとマイナスになるため、ストップ安は1円です。
出来高の急増と大株主の売却について
19日の出来高は9500万株になりました。レナウンの発行済株式総数が1億0130万7449株。約1回転しています。全ての株主が入れ替わった計算です。
これからもマネーゲームが盛り上がると、このくらいの出来高がキープされる予定です。
ただ、大株主の売却については、まだだと思います。
今後、まとまった売り注文が降ってくる可能性があるので(爆弾と呼ばれる)、気をつけながら取引したいです。
マネーゲームに参加した投資家のみなさん、どうもお疲れさまでした。