テクノプロ・ホールディングスのTOBによる上場廃止と配当金、株主への影響について(TOB価格4,870円)
2025年8月6日、投資ファンドのブラックストーンは、東証プライム上場のテクノプロ・ホールディングス(6028)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと正式に発表しました。
テクノプロ・ホールディングスのTOB:非公開化で上場廃止へ
投資ファンドがテクノプロ・ホールディングスの株式をすべて買い取って非公開化するため、テクノプロ・ホールディングスは上場廃止となる予定です。
テクノプロ・ホールディングスの株主は、TOBに応募して保有株を売却するか、あるいは株式市場で売却することもできます。
テクノプロ・ホールディングスのTOBの条件とスケジュール
1. TOB価格:4,870円
2. TOB期間:2025年8月7日(木)から9月24日(水)まで(32営業日)
3. 決済の開始日:2025年10月1日(水)
4. 買付予定株式数:上限なし、下限69,460,100株
5. 買付代理人:野村證券
6. 配当:無配
テクノプロ・ホールディングスの株価の今後の見通し
8月6日の終値は4,876円でした。一部報道で株価が上昇し、株価がTOB価格を上回っています。今後、上場廃止まで4,870円近辺で大きな変動はなく推移すると考えられます。
テクノプロ・ホールディングスのTOBに応募するメリット
テクノプロ・ホールディングスのTOBに応募するメリットは、TOB価格の4,870円で売却できることです。
具体的には、テクノプロ・ホールディングスの株式を保有している証券会社から、野村證券へ移管し、応募手続きを行う必要があります。
TOBが成立した場合、2025年10月1日以降に買付代金が支払われる予定です。
テクノプロ・ホールディングスのTOBによる配当への影響
テクノプロ・ホールディングスは6月決算の企業です。毎年12月末に中間配当、6月末に期末配当の権利確定日があります。
2025年6月期の期末配当は、TOBの成立、不成立にかかわらず、無配となることが決定しました。
テクノプロ・ホールディングスのTOBと株主への影響
TOBの正式発表前に報道があったため、株価はTOB価格を上回る水準まで上昇しました。テクノプロ・ホールディングスの株式を保有する投資家は、TOBに応募するか、TOB期間中に株式市場で売却することで、損益を確定させることができます。
投資家が検討するポイント
(1)含み益がある場合:TOBに応募することで利益を確定できる
(2)資金を早急に確保したい場合:株式市場で売却することもできる
(1)TOBに応募するには、原則として野村證券の口座が必要です。口座をお持ちの方は、応募手続きをご確認ください。
(2)株価がTOB価格を上回っています。いつでも株式市場で売却できます。