東都水産のTOBによる上場廃止と配当金、株主優待、株主の今後について(TOB価格7,500円、手続きは三菱UFJ eスマート証券など)
2025年2月4日、筆頭株主の麻生グループは東証スタンダード上場の東都水産(8038)に対して、TOB(株式公開買付け)を行うと発表しました。
TOBによる東都水産の上場廃止とその理由
麻生グループが東都水産の残りの株をすべて買い取り、非公開化するため、同社は上場廃止となる予定です。
東都水産の株主はTOBに応募して保有株を売却するか、株式市場で売却することもできます。
東都水産のTOBの条件とスケジュール
1. TOB価格:7,500円
2. TOB期間:2025年2月5日(水)から3月21日(金)まで(30営業日)
3. 決済の開始日:2025年3月28日(金)
4. 買付予定株数:上限なし、下限なし
5. 証券会社:三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)
6. 配当:TOB成立を条件に無配となる
東都水産の株価の今後の見通し
株価がTOB価格まで上昇しました。今後、上場廃止まで横ばいが続くと見込まれます。
東都水産のTOBに応募するメリット
東都水産のTOBに応募するメリットは、TOB価格7,500円で売却できることです。
具体的には、東都水産の株を保有している証券会社から、三菱UFJモルガン・スタンレー証券または三菱UFJ eスマート証券に移管し、売却する手続きを行う必要があります。
TOBに応募すると、2025年3月28日以降に買付代金が支払われます。
東都水産のTOBによる配当への影響
・ 2025年3月期の期末配当:無配
東都水産は3月決算の企業で期末に一括配当を行う銘柄です。毎年3月末に期末配当の権利を得ることができます。
2025年3月期の期末配当は、TOBが成立したことにより、無配が決定しました。
東都水産のTOBによる株主優待への影響
(1)対象となる株主:毎年9月30日現在の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・ 100株以上:3,500ポイント(2年以上:3,850ポイント)
・ 200株以上:7,000ポイント(2年以上:7,700ポイント)
・ 300株以上:11,000ポイント(2年以上:12,100ポイント)
・ 400株以上:15,000ポイント(2年以上:16,500ポイント)
・ 500株以上:20,000ポイント(2年以上:22,000ポイント)
東都水産の株主優待はプレミアム優待倶楽部のポイントです。
2025年9月末に権利確定する優待は、TOBが成立したことにより、廃止が決定しました。
東都水産のTOBと株主の今後について
TOB価格が直近の高値を上回るため、株主は保有株に含み益が生じている状態です。東都水産の上場廃止が決定すれば、株主の利益も確定します。
投資家が検討するポイント
(1)含み益が生じている場合:TOBに応募して利益を確定する
(2)資金が早急に必要な場合:すでに売却済み
(1)TOBに応募するには、三菱UFJモルガン・スタンレー証券または、三菱UFJ eスマート証券の口座が必要です。ネット取引がメインの方は、三菱UFJ
eスマート証券の口座を持っていると思われます。すでに口座をお持ちの方は、応募手続きを確認してください。
(2)株価がTOB価格に到達しました。急ぐ投資家は、すでに売却済みでしょう。