日本道路のTOBによる上場廃止と配当金、株主への影響について(TOB価格2,520円)
2025年5月14日、東証プライム上場の清水建設(1803)は日本道路(1884)に対してTOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
TOBによる日本道路の上場廃止の理由
親会社である清水建設が日本道路の残りの株をすべて買い取って非公開化するため、日本道路は上場廃止になる予定です。
日本道路の株主は、TOBに応募して保有株を売却するか、株式市場で売却することもできます。
日本道路のTOBの条件とスケジュール
1. TOB価格:2,520円
2. TOB期間:2025年5月15日(木)から6月25日(水)まで(30営業日)
3. 決済の開始日:2025年7月2日(水)
4. 買付予定株式数:上限なし、下限7,277,000株
5. 買付代理人:野村證券
6. 配当:記載なし
日本道路の株価の今後の見通し
5月14日の終値は2,459円、高値は2,535円でした。日本道路の決算発表は毎回13時に行われます。しかし、13時に発表がなかったことから、TOBに気付いた投資家による買い注文が殺到しました。
そのため、株価が急騰し、TOB価格を上回ってしまいました。今後、上場廃止まで横ばいが続くと考えられます。
日本道路のTOBに応募するメリット
日本道路のTOBに応募するメリットは、TOB価格2,520円で売却できることです。
具体的には、日本道路の株式を保有している証券会社から野村證券へ移管し、売却の手続きを行う必要があります。
TOBに応募すると、2025年7月2日以降に買付代金が支払われる予定です。
日本道路のTOBによる配当への影響
日本道路は3月決算の企業です。毎年9月末に中間配当、3月末に期末配当の権利確定日があります。
2026年3月期の配当は、中間配当および期末配当ともに「記載なし」となりました。日本道路は上場廃止を予定しているため、配当の権利確定日までに上場廃止となる可能性が高いです。
日本道路のTOBと株主への影響
TOB価格2,520円が発表前日の5月13日までの高値を上回るため、多くの株主は含み益がある状態です。日本道路の上場廃止が決定すれば、株主の損益も確定します。
投資家が検討するポイント
(1)含み益がある場合:TOBに応募することで利益を確定できる
(2)資金を早急に確保したい場合:いつでも売却できる
(1)TOBに応募するには、野村證券の口座が必要です。口座をお持ちの方は、応募手続きをご確認ください。
(2)株価がTOB価格を上回っています。株式市場で売却できます。