イオンディライトのTOBによる上場廃止と配当金、株主優待、株主への影響について(TOB価格5,400円)
2025年2月28日、東証プライム上場のイオン(8267)は、イオンディライト(9787)に対してTOB(株式公開買付)を行うと発表しました。
TOB実施によるイオンディライトの上場廃止の理由
イオンがイオンディライトの残りの株式をすべて買い取り、非公開化するため、イオンディライトは上場廃止となる予定です。
イオンディライトの株主は、TOBに応募して保有株を売却するか、または株式市場で売却することもできます。
イオンディライトのTOBの条件とスケジュール
1. TOB価格:5,400円
2. TOB期間:2025年3月3日(月)から4月24日(木)まで(38営業日)
3. 決済の開始日:2025年5月2日(金)
4. 買付予定株数:上限なし、下限4,297,400株
5. 買付代理人:野村證券(証券会社)
イオンディライトの株価の今後の動向
2月28日の終値は4,685円でした。TOB発表後、株価はTOB価格に向かって上昇する動きが予想されます。その後、上場廃止まで横ばいが続くと見込まれます。
イオンディライトのTOBに応募するメリット
イオンディライトのTOBに応募するメリットは、TOB価格5,400円で売却できることです。
具体的には、イオンディライトの株式を保有している証券会社から野村證券へ移管し、TOBへの応募手続きを行う必要があります。TOBに応募すると、2025年5月2日から買付代金が支払われる予定です。
イオンディライトのTOBが配当に与える影響
イオンディライトは2月決算の企業です。毎年8月末に中間配当、2月末に期末配当の権利確定日があります。
2025年2月期の期末配当は後日発表予定です。2025年1月9日時点の配当予想は1株当たり44円でした。
イオンディライトのTOBによる株主優待への影響
(1)対象となる株主:毎年2月末時点の株主名簿に記載または記録された、100株以上を1年以上保有する株主
(2)株主優待の内容
・ 100株以上(1年以上):イオンギフトカード2,000円分
・ 1,000株以上(1年以上):イオンギフトカード4,000円分
・ 5,000株以上(1年以上):イオンギフトカード6,000円分
・ 10,000株以上(1年以上):イオンギフトカード8,000円分
2025年2月の株主優待については、継続または廃止を含め、後日発表予定です。2026年2月優待は、権利確定日が上場廃止後のため、廃止されるでしょう。
イオンディライトのTOBと株主への影響
TOB価格が直近の高値を上回り、上場来高値も上回るため、株主に含み益が発生しています。イオンディライトの上場廃止が決定すれば、株主の利益も確定します。
投資家が検討するポイント
(1)含み益が発生している場合:TOBに応募することで、利益を確定できる
(2)資金を早急に確保したい場合:株式市場で売却するのが適切
(1) TOBに応募するには、野村證券の口座が必要です。口座をお持ちの方は、応募手続きを確認してください。
(2) 2025年3月3日から、株式市場で売却が可能です。