DNAチップ研究所のTOBによる上場廃止と株主の今後について(TOB価格1,100円、手続きは楽天証券など)
2025年2月4日、東証プライム上場の三井化学(4183)は、スタンダード上場のDNAチップ研究所(2397)に対して、TOB(株式公開買付け)を行うと発表しました。
TOBによるDNAチップ研究所の上場廃止とその理由
三井化学がDNAチップ研究所の残りの株をすべて買い取り、非公開化するため、同社は上場廃止となる予定です。
DNAチップ研究所の株主はTOBに応募して保有株を売却するか、株式市場で売却することもできます。
DNAチップ研究所のTOBの条件とスケジュール
1. TOB価格:1,100円
2. TOB期間:2025年2月5日(水)から4月7日(月)まで(41営業日)
3. 決済の開始日:2025年4月14日(月)
4. 買付予定株数:上限なし、下限3,119,000株
5. 証券会社:みずほ証券、楽天証券
DNAチップ研究所の株価の今後の見通し
2月4日終値は719円でした。TOB発表後、株価はTOB価格に向かって上昇する動きが予想されます。その後、上場廃止まで横ばいが続くと見込まれます。
DNAチップ研究所のTOBに応募するメリット
DNAチップ研究所のTOBに応募するメリットは、TOB価格1,100円で売却できることです。
具体的には、DNAチップ研究所の株を保有している証券会社から、みずほ証券または楽天証券に移管し、売却する手続きを行う必要があります。
楽天証券の公開買付手続き
・ログイン→国内株式→株式公開買付(TOB)
楽天証券にログインして、TOB銘柄一覧から「DNAチップ研究所」を選択してください。
TOBに応募すると、2025年4月14日以降に買付代金が支払われる予定です。楽天証券で売却するときの手数料は無料です。
現在の株価はTOB価格(1,100円)を下回っているため、TOBに応募すれば利益を確定できます。投資金額をできるだけ多く回収したい株主は、TOBに申し込むと良いでしょう。
DNAチップ研究所のTOBと株主の今後について
一部を除き、多くの株主は保有株に含み益が生じている状態です。DNAチップ研究所の上場廃止が決定すれば、株主の損益も確定します。
投資家が検討するポイント
(1)含み益が生じている場合:TOBに応募して利益を確定する
(2)資金が早急に必要な場合:株式市場で売却する
(1)TOBに応募するには、みずほ証券または楽天証券の口座が必要です。ネット取引がメインの方は、楽天証券の口座を持っていると思われます。口座をお持ちの方は、応募手続きを確認してください。
(2)ストップ高比例配分が続くため、2月7日以降の株式市場で売却が可能となります。