伊藤ハム米久ホールディングスの株式併合と配当金、株主優待、株主の今後について
2023年4月21日、東証プライム上場の伊藤ハム米久ホールディングス(2296)が株式併合を発表しました。6月23日開催の株主総会で承認されると実施されます。
・株式併合は「5→1」
・配当金の総額に変更なし
・株主優待は併合後200株以上が対象
詳細は以下の通りです。
株式併合の詳細について
2023年10月から、「5→1」の株式併合が行われます。
現時点で1,000株の株主は、株式併合によって200株に減少しますが、全体の投資資金は変わりません。
併合前と併合後の変化について
(併合前)株価700円×1,000株=70万円
(併合後)株価3,500円×200株=70万円
株数が5分の1に減少しても、株価が5倍になるので、投資資金は変わりません。
2023年9月28日から株価が5倍になります。27日(水)までが併合前の株価、28日(木)から併合後の株価です。
なお、現在100株を保有する株主は併合後に20株に減少します。株式併合後も100株単位で取引するので、20株だと単元未満株です。
単元未満株はSBI証券やマネックス証券、auカブコム証券などのネット証券を利用すれば、普通に売買できます。単元未満株でも株数に応じて配当金がもらえます。
(2023年9月27日まで)伊藤ハム米久ホールディングス100株
(2023年9月28日から)伊藤ハム米久ホールディングス20株
上の100株の株主は、このようになります。
500株未満の株主は単元未満株になるので、単元未満株を避けたい場合は、買い増しで500株以上にすると良いでしょう。
配当金への影響について
伊藤ハム米久ホールディングスは3月決算企業で、期末一括配当を行っています。2024年3月期の期末配当から併合後の株主が対象になります。
2023年3月期の期末配当については、1株24円です。2024年3月期の配当金は1株125円に修正されました(前回予想は1株25円)。
併合前1,000株、併合後200株の株主の配当金について
(2023年3月期)配当金24円×1,000株=24,000円(税込)
(2024年3月期)配当金125円×200株=25,000円(税込)
株式併合後に1株あたりの配当金額は増加しますが、株数が減少するので、併合の前後で配当金の総額は変わりません。
株主優待への影響について
※写真はイメージです。
今回の株式併合に伴い、株主優待の条件も変更されます。
(併合前の優待)
(1)対象となる株主・・・毎年3月31日現在の株主名簿に記載または記録された1,000株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・1,000株以上・・・5,000円相当の自社商品(ハム詰め合わせ)
(併合後の優待)
(1)対象となる株主・・・毎年3月31日現在の株主名簿に記載または記録された200株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・200株以上・・・5,000円相当の自社商品(ハム詰め合わせ)
伊藤ハム米久ホールディングスの株主優待は自社グループ商品(ハム詰め合わせ)です。株主は年1回、優待がもらえます。
優待内容に変更はなく、対象となる株主が1,000株以上から200株以上に変更されます。併合前にもらっていた株主は、そのまま同じ優待をもらい続けることができます。
次回、2024年3月優待の権利付き最終日は、2024年3月29日(水)です。3月29日までに買えば間に合います。