フォーラムエンジニアリングのTOBによる上場廃止と配当金、株主への影響について（TOB価格1,710円、手続きはSMBC日興証券）
投資ファンドの「KKR」は、2025年11月10日（月）に、東証プライム上場のフォーラムエンジニアリング（7088）に対し、株式公開買い付け（TOB）を実施すると発表しました。
フォーラムエンジニアリングのTOB：株式非公開化による上場廃止
このTOBは、投資ファンドがフォーラムエンジニアリングの全株式を取得して非公開化することを目的としており、成立した場合、フォーラムエンジニアリングは上場廃止となる見込みです。
フォーラムエンジニアリングの株主が保有株を売却する方法としては、TOBに応募する方法と、市場で売却する方法の2つの選択肢があります。
TOBの条件とスケジュール
1. 買付価格（TOB価格）：1,710円
2. 買付期間）（TOB期間）：2025年11月11日（火）から12月23日（火）まで（30営業日）
3. 決済開始日：2025年12月30日（火）
4. 買付予定数（下限）：15,613,500株
5. 公開買付代理人（応募窓口）：SMBC日興証券
6. 中間配当および期末配当：無配
フォーラムエンジニアリングの株価見通し
株価がTOB価格に到達しました。今後、上場廃止まで1,710円近辺で推移すると考えられます。
TOBに応募するメリット
フォーラムエンジニアリングのTOBに応募するメリットは、TOB価格の1,710円で売却できることです。
具体的には、フォーラムエンジニアリングの株式を保有している証券会社から、SMBC日興証券へ移管し、応募手続きを行う必要があります。
TOBが成立した場合、2025年12月30日以降に買付代金が支払われる予定です。
TOBによる配当への影響
フォーラムエンジニアリングは3月決算の企業です。毎年9月末が中間配当、3月末が期末配当の権利確定日です。
2026年3月期の中間配当と期末配当については無配が決定しました。TOB価格1,710円が配当を実施しないことを前提に決定しているためです。
フォーラムエンジニアリングのTOBと株主への影響
TOB価格の1,710円は、TOB発表前の終値である1,290円、および2025年9月の高値である1,360円を大幅に上回る水準です。これにより、多くの株主にとって有利な価格で利益を確定できる状況となります。
フォーラムエンジニアリングの上場廃止が決定することで、株主は保有株の売却により最終的な損益を確定させることになります。
投資家が検討するポイント
(1)含み益がある場合：TOBに応募することで利益を確定できる
(2)資金を早急に確保したい場合：すでに売却済み
(1)TOBに応募するには、原則としてSMBC日興証券の口座が必要です。口座がある方は応募手続きをご確認ください。
(2)TOBは11月10日に発表されました。急ぐ投資家は、すでに売却済みでしょう。
