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SBIレオスひふみの吸収合併による上場廃止と配当金、株主優待、株主への影響について(2025年11月27日廃止)

東証プライム上場のSBIグローバルアセットマネジメント(4765)は、2025年9月30日(火)にグロース上場のSBIレオスひふみ(165A)を吸収合併すると発表しました。

SBIレオスひふみの吸収合併の概要とスケジュール

SBIレオスひふみは、SBIグローバルアセットマネジメントとの吸収合併に伴い、2025年11月27日(木)に上場廃止となる予定です。最終売買日は11月26日(水)です。

合併比率は、SBIグローバルアセットマネジメントの株式1株に対し、SBIレオスひふみの株式0.36株が割り当てられるというものです。

例えば、SBIレオスひふみを100株保有していた場合、SBIグローバルアセットマネジメントの株式36株が交付されます。同社の株式は100株が単元株取引の単位であるため、この36株は単元未満株として扱われます。

単元未満株の取り扱いについて

単元未満株は、SBI証券やマネックス証券など、単元未満株の売買サービスを提供するネット証券を利用して売買が可能です。また、単元未満株であっても保有株数に応じてSBIグローバルアセットマネジメントの配当を受け取れます。

また、SBIグローバルアセットマネジメントに対して、100株への買増請求や、保有する単元未満株の買取請求を行うことも可能です。

SBIグローバルアセットマネジメントとSBIレオスひふみの今後の株価について

10月1日(水)以降、両社の株価は合併比率を織り込むように近づいていく傾向が見られます。この現象はサヤ寄せと呼ばれます。

9月30日時点で、SBIグローバルアセットマネジメントの株価は632円、SBIレオスひふみは213円でした。仮にこの終値を基準とすると、以下の計算により、SBIレオスひふみの理論株価に対し14.52円割安であると計算されます。

(計算式:SBIグローバルアセットマネジメント終値632円 × 0.36 = 227.52円。SBIレオスひふみ終値213円なので、227.52円 - 213円 = 14.52円)

ただし、市場の変動により、両社の株価は合併比率に沿って上下しながら、徐々にサヤ寄せが進むと予想されます。

サヤ寄せによる株価の調整が進むと、両社の株価は合併比率に基づいた水準で連動するようになります。SBIグローバルアセットマネジメントの株価の上下は、SBIレオスひふみの株価にも同様に影響を及ぼし、この傾向が上場廃止まで続きます。

SBIレオスひふみの配当について

SBIレオスひふみは3月決算の企業です。毎年9月末が中間配当、3月末が期末配当の権利確定日です。

2026年3月期の配当の詳細

・ 中間配当:1株あたり3.4円
・ 期末配当:SBIグローバルアセットマネジメントの配当となる

2026年3月期の中間配当(権利確定日:2025年9月末)は1株あたり3.4円を予定しています。期末配当については、上場廃止後に迎える権利確定日(2026年3月末)では、すでにSBIグローバルアセットマネジメントの株主となっているため、そちらの配当が適用されます。

SBIレオスひふみの株主優待について

(現行の制度)

(1)対象となる株主:毎年3月31日現在の株主名簿に記載または記録された、1,000株以上を保有する株主
(2)株主優待の内容
・ 1,000株以上:投資信託2,000口相当金額
・ 5,000株以上:投資信託10,000口相当金額

SBIレオスひふみの株主優待は、投資信託「ひふみクロスオーバーpro」の口数相当額でした。毎年3月末の株主が年1回、優待を受け取っていました。

2026年3月末に権利が確定する優待は、SBIレオスひふみの上場廃止により廃止される予定です。上場廃止後はSBIグローバルアセットマネジメントの優待を受け取れます。

吸収合併のまとめ

SBIレオスひふみの臨時株主総会は、合併の承認を目的として、2025年11月20日(木)に開催される予定です。関心がある方は、この機会に合併に関する詳細について直接質問してみてはいかがでしょうか。

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