桂川電機のMBOによる上場廃止と株主への影響について(TOB価格960円)
2025年8月8日、東証スタンダード上場の桂川電機(かつらがわでんき、証券コード:6416)はMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を発表しました。
MBOによる桂川電機の上場廃止
桂川電機の経営陣等が、新たに設立した株式会社Lemonを通じて株式をすべて買い取って非公開化するため、同社は上場廃止となる予定です。
桂川電機の株主は、TOBに応募して保有株を売却するか、株式市場で売却することもできます。
桂川電機のTOBの条件とスケジュール
1. TOB価格:960円
2. TOB期間:2025年8月12日(火)から9月24日(水)まで(30営業日)
3. 決済の開始日:2025年9月30日(火)
4. 買付予定株式数:1,021,400株(下限)
5. 買付代理人:みずほ証券
桂川電機の株価の今後の見通し
8月8日の終値は723円でした。TOB価格の960円が終値を上回るため、発表後、株価はTOB価格に近づく形で上昇し、その後は上場廃止まで960円近辺で大きな変動はなく推移すると考えられます。
桂川電機のTOBに応募するメリット
桂川電機のTOBに応募するメリットは、TOB価格の960円で売却できることです。
具体的には、桂川電機の株式を保有している証券会社から、みずほ証券へ移管し、応募手続きを行う必要があります。
TOBが成立した場合、2025年9月30日以降に買付代金が支払われる予定です。
桂川電機のTOBと株主への影響
チャート画像に引かれた黄色の線は、今回のTOB価格960円です。黄色の線より下の水準で購入した株主は含み益、上の水準で購入した株主は含み損がある状況です。桂川電機の上場廃止が決定すれば、保有株式の売却によって株主の損益も確定します。
投資家が検討するポイント
(1)含み益がある場合:TOBに応募することで利益を確定できる
(2)資金を早急に確保したい場合:株式市場で売却することもできる
(1)TOBに応募するには、原則として、みずほ証券の口座が必要です。口座がある方は応募手続きをご確認ください。
(2)8月12日は株価が急騰し、ストップ高比例配分となる可能性が高いため、売却が難しい場合があります。その場合は、翌営業日である13日以降に市場での売却を検討することもできます。