メタプラネットの新株予約権(非上場)の無償割当について(2)新株予約権の権利落ち日
メタプラネットの続きです。
2024年9月4日は、メタプラネット(3350)の新株予約権の権利落ち日でした。
新株予約権の権利落ち日の基準値
メタプラネットの新株予約権は、保有株と同数の新株を1株555円で買える権利です。9月3日までにメタプラネットの株主になった投資家は、1株につき1個の新株予約権がもらえます。
メタプラネットの3日終値は1,110円。新株予約権が上場する場合の基準値は、
(1,110円(3日)+555円(新株))÷2=832.5円≒833円
となり、小数点以下が切り上げで833円です・・・となります。
しかし、メタプラネットの新株予約権は上場しないので、基準値で1,110円で変わりません。
4日の取引は1,110円から始まります。
この日の価格帯の制限値幅は上下300円です。基準値が1,110円ですから、ストップ高が1,410円、ストップ安が810円です。
メタプラネット日足チャート
9月4日までの日足チャートです。右端のローソク足が4日のものです。
メタプラネット2024年9月4日5分足チャート
・始値945円、高値1,059円、安値941円、終値990円、出来高210万5800株
4日の5分足チャートです。
この日は売り気配で始まり、9時20分に945円で寄り付きました。その直後に安値941円をつけてリバウンドします。
しかし、リバウンドの時間は短く、15分弱で安値近辺まで戻ります。前場は乱高下が続き、10時36分に高値1,059円をつけました。
後場になると失速し、右肩下がりの時間が長く、取引終了間際の10分だけ上昇しました。終値は990円、前日比120円(-10.81%)の大幅安でした。
昨晩のNY市場の急落の影響で日経平均も暴落します。メタプラネットにも売り注文が殺到しました。
「新株予約権の権利を取った後の利益確定売り」と区別がつかず、メタプラネットの急落の原因がわからなくなりました。
メタプラネットは株価がよく動く銘柄です。4日は株価が急落していますが、直近2ヶ月の値動きに比べて「おとなしい」と言えます。
市場全体の影響を受けないときに、権利落ち日の株価を見たかったです。
メタプラネットの新株予約権の無償割当のスケジュールについて(再掲)
(1)新株予約権の権利付き最終日・・・2024年9月3日(火)
(2)新株予約権の権利確定日・・・2024年9月5日(木)
(3)行使請求書の到着および手続き開始・・・2024年9月21日(土)~
(4)新株予約権の権利行使期間・・・2024年9月6日(金)から10月15日(火)まで
上記の通り、メタプラネットの新株予約権は上場しません。新株は、早ければ9月下旬から市場に流通し始めます。
新株予約権は1株555円で買える権利です。株価が555円を下回ると、わざわざ新株予約権を使わなくても、メタプラネットの株が安く買えます。
権利行使期間の10月15日まで、メタプラネットの株価が555円以上をキープできるか注目です。