ヤクルトの株式分割と配当金、株主優待、株主への影響について
ヤクルトの株式分割の主なポイントについて
2023年7月28日、東証プライム上場のヤクルト(2267)が株式分割を発表しました。
・株式分割は「1→2」
・2024年3月の配当金から影響あり
・2024年3月優待から変更される
詳細は以下の通りです。
ヤクルトの株式分割の詳細について
ヤクルトは、2023年9月30日を基準日として、「1→2」の株式分割を行います。
現在100株の株主は、株式分割によって200株に増加します。ただし、全体の投資資金は変わりません。
(分割前)株価8,000円×100株=(分割後)株価4,000円×200株=資金80万円
株数が2倍に増えても、株価が2分の1になるので、投資資金は80万円で変わりません。
2023年9月28日から株価が2分の1になります。27日(水)までが分割前の株価、28(木)から分割後の株価です。
ヤクルトの配当金への影響について
ヤクルトは3月決算企業です。9月に中間配当、翌年3月に期末配当の権利がもらえます。
ヤクルトの配当金について
・2023年3月期の中間配当(22年9月)・・・1株45円
・2023年3月期の期末配当(23年3月)・・・1株45円
・2024年3月期の中間配当(23年9月)・・・1株55円(予)
・2024年3月期の期末配当(24年3月)・・・1株28円(予)
2024年3月期の期末配当から、分割後の株主が対象になります。
分割前100株の株主(2024年3月期の中間配当)
配当金55円×100株=5,500円
分割前100株の株主の場合、配当金は5,500円(税込)もらえます。
分割後200株の株主(2024年3月期の期末配当)
配当金28円×200株=5,600円
同じ株主が2024年3月期の期末配当をもらうケースです。1株あたりの配当金が減って、株数が2倍に増えています。1株55円が半分になると1株27.5円ですが、28円予想ですから、実質的な増配になります。
分割後100株の株主(2024年3月期の期末配当)
配当金28円×100株=2,800円
分割後に100株買った株主は、2,800円(税込)もらえます。
次回、2024年3月期の中間配当の権利付き最終日は2023年9月27日(水)です。期末配当の権利付き最終日は2024年3月27日(水)です。
配当金がほしい方は、権利付き最終日までに買えば間に合います。
ヤクルトの株主優待の詳細について
9月優待(無料入会券)
(1)対象となる株主・・・毎年9月30日現在の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・100株以上・・・東京ヤクルトスワローズ オフィシャルファンクラブの無料入会券「ライト会員」
・1,000株以上・・・東京ヤクルトスワローズ オフィシャルファンクラブの無料入会券「レギュラー会員」
9月の優待はファンクラブの無料入会券です。毎年9月末の株主は年1回、優待がもらえます。2023年9月優待については、分割前ですから変更はありません。
3月優待(商品詰め合わせ)
(1)対象となる株主・・・毎年3月31日現在の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・100株以上・・・商品詰め合わせ
・1,000株以上・・・商品詰め合わせ
※継続保有3年以上で化粧品が追加される
3月の優待はヤクルトの商品詰め合わせです。毎年3月末の株主は年1回、優待がもらえます。2024年3月優待から分割後100株の株主が対象です。
「100株以上1,000株未満」の株主と、「1,000株以上」の株主は優待内容が異なります。
ヤクルトの優待をもらうための投資資金について
・株価4,000円×100株=40万円
・株価4,000円×1,000株=400万円
仮に分割後の株価が4,000円だとすると、優待をもらうためには40万円が必要です。
分割前は80万円が必要でしたから、半分の投資資金で優待がもらえる可能性があります。ただ、商品詰め合わせの内容が決定していないので、2024年3月優待から商品が変更されるかもしれません。
次回、2023年9月優待の権利付き最終日は2023年9月27日(水)です。2024年3月優待の権利付き最終日は2024年3月27日(水)です。
株式分割の発表直後は株価が乱高下します。不安定な値動きが続きますから、優待内容が確定するまで待ってみてはいかがでしょうか。