(追記あり)アイ・オー・データ機器のMBOによる上場廃止と配当金、株主の今後について(2022年6月16日廃止)
2022年2月9日、東証1部上場のアイ・オー・データ機器(6916)がMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を発表しました。
TOBの条件について
(1)TOB価格・・・1,300円
(2)TOB期間・・・2022年2月10日(木)から3月28日(月)
(3)決済の開始日・・・2022年4月4日(月)
(4)買付予定株数・・・上限なし、下限725万6698株
(5)証券会社・・・大和証券
(6)配当・・・TOB成立を条件に無配
TOB価格1,300円、TOB期間は2022年2月10日(木)から3月28日(月)までの30営業日です。
手続きが順調に進むと、アイ・オー・データ機器は上場廃止になります。これに伴い、TOB成立を条件に2022年6月期の期末配当が無配になります。
アイ・オー・データ機器の株主はTOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、もしくは株価が1,300円に近づいたら株式市場で売却できます。
アイ・オー・データ機器の今後の株価について
日付 | 株価 | 前日比 |
---|---|---|
2/9 | 896 | - |
2/10 | 1,046 | +150 |
2/14 | 1,300 | +254 |
2月10日終値1,046円。TOB価格にサヤ寄せしています。今後、TOB価格付近まで上昇し、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
2月14日にTOB価格に到達するでしょう。
TOBに参加するメリットについて
メリットはTOB価格1,300円で買い取ってもらえること、TOBの手続きを経験できることです。
具体的には、アイ・オー・データ機器の株を購入した証券会社から、大和証券に移管して(移動して)売却します。
2022年4月4日以降に投資資金が戻ってきます。
アイ・オー・データ機器の配当金について
アイ・オー・データ機器は6月決算企業です。2022年6月期の期末配当については、TOB成立を条件に無配となります。
今期予想は1株20円、前期実績は1株25円でした。
ただし、配当金がなくなるのはTOB成立が条件ですから、不成立となった場合は元に戻る可能性があります。
アイ・オー・データ機器の株主の今後について
アイ・オー・データ機器月足チャート
月足チャートです。TOB価格の水準に黄色の線を引いています。
一部投資家を除き、多くの株主が含み益の状態です。仮にアイ・オー・データ機器の上場廃止が決定すると、投資家の損益も確定します。
(1)含み益の投資家・・・TOB参加
(2)資金回収を急ぐ投資家・・・夜間取引または株式市場で売却
(1)TOBに参加するには大和証券の口座が必要です。口座がある方は試してみてください。
(2)2月10日夜間取引から売却できます。SBI証券、楽天証券、松井証券で買った方は試してみてください。
その他の方は2月14日の株式市場で売却できます。
(追記)アイ・オー・データ機器の上場廃止日決定
アイ・オー・データ機器の上場廃止までのスケジュールが決定しました。
上場廃止日は2022年6月16日(木)、最終売買日は6月15日(水)です。
アイ・オー・データ機器の株主は、売買最終日までに売却しないと、1,300円で強制買い取りとなります。6月20日以降、「1,300円×株数」の投資資金が戻ってきます。
5月30日開催の臨時株主総会で承認されると実施されます。