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吉野家HDが優待変更を発表(100株は改悪、2022年2月優待から)

10月13日、東証1部上場の吉野家ホールディングス(9861)が株主優待の変更を発表しました。

・100株以上200株未満で減額、商品引き換えナシ
・200株以上1,000株未満を新設
・2022年2月優待から新制度
・権利付き最終日:2022年2月24日
・株価2,276円(10/14)

詳細は以下の通りです。

株主優待の詳細について

(変更前)2021年8月優待まで

(1)対象となる株主・・・毎年2月末、8月末現在の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・100株以上・・・食事券300円×10枚(商品引き換えアリ)
・1,000株以上・・・食事券300円×20枚(商品引き換えアリ)
・2,000株以上・・・食事券300円×40枚(商品引き換えアリ)
(3)発送時期
・2月優待・・・5月発送予定
・8月優待・・・11月発送予定

(変更後)2022年2月優待から

(1)対象となる株主・・・毎年2月末、8月末現在の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・100株以上・・・食事券500円×4枚(商品引き換えナシ)
・200株以上・・・食事券500円×10枚(Aセット)
・1,000株以上・・・食事券500円×12枚(Bセット)
・2,000株以上・・・食事券500円×24枚(Bセット×2)
(3)発送時期
・2月優待・・・5月発送予定
・8月優待・・・11月発送予定

吉野家ホールディングスの株主優待は、吉野家と、はなまるの店舗で使える食事券です。毎年2月末と8月末の株主は年2回、優待がもらえます。

今回の変更により、200株以上1,000株未満の株主向けが新設されて、300円券が500円券に変わりました。

自社商品の引き換えではA・Bの2種類が用意されています。しかし、200株未満の株主はもらえません

次回、2022年2月優待から新制度が適用されます。権利付き最終日は2022年2月24日です。2月24日までに買えば間に合います。

なお、11月に届く2021年8月優待は変更前の内容です。

保有株数ごとの優待の変化について

(1)100株・・・(変更前)3,000円×年2回→(変更後)2,000円×年2回・・・2,000円マイナス
(2)200株・・・(変更前)3,000円×年2回→(変更後)5,000円×年2回・・・4,000円プラス
(3)1,000株・・・(変更ナシ)6,000円×年2回
(4)2,000株・・・(変更ナシ)12,000円×年2回

今まで100株だった株主は、変更によって年間2,000円分が減少します。逆に、200株以上1,000株未満の株主は年間4,000円分が増加します。

会社側としては、200株への買い増しを促しているようです。

1,000株、2,000株の株主は金額が変わりません。ただし、1,000株が年間12,000円分、200株が年間10,000円分とほとんど差がなくなっているので、余分な800株売って別の銘柄に乗り換える株主も増えるでしょう。

お釣りの出ない500円券は使いづらい

吉野家の牛丼(テイクアウト)

・小盛・・・税込359円
・並盛・・・税込380円
・アタマの大盛・・・税込498円
・大盛・・・税込563円
・特盛・・・税込693円
・超特盛・・・税込790円

株主にとって、300円券から500円券への変更はダメージが大きいと思います。食事券で支払うと、お釣りが出ないからです。牛丼だけでも選択肢が半分に減ってしまいます。

みそ汁や小鉢、トッピングで500円以上にする方法がありますが、無理に増やすのも気が引けます。

+80円で並盛を買って、すばやく帰ることができなくなります。残念です。

優待券でプチぜいたくをする人には関係ない話かもしれませんが・・・。

吉野家ホールディングス日足チャート

吉野家ホールディングス日足チャート

10月14日終値2,276円。同時に発表された決算が良かったことで急騰しました。優待の影響は出ていません。

優待をもらうための投資資金について

・株価2,276円×100株=22万7600円(4,000円分)
・株価2,276円×200株=45万5200円(10,000円分)
・株価2,276円×1,000株=227万6000円(12,000円分)
・株価2,276円×2,000株=455万2000円(24,000円分)

これから優待をもらうなら、4,000円分だと22万7600円、1万円分だと45万5200円、12,000円だと227万6000円、24,000円分だと455万2000円の資金が必要です。

今は株価が上がっていますし、株数を減らす株主にとって有利な条件だと思います。

逆に、新規の株主と株数を増やす株主は、株価が落ち着いてから買ってみてはいかがでしょうか。

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