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フジトミ証券の株式交換による上場廃止と株主優待、株主の今後について(2022年2月17日廃止)

2021年10月27日、東証1部上場の小林洋行(8742)がフジトミ証券(8740)を株式交換で完全子会社化すると発表しました。

・フジトミ証券は2022年2月17日上場廃止
・小林洋行「1」、フジトミ証券「0.98」
・フジトミ証券「新米」→小林洋行「おこめ券」

フジトミ証券は2022年2月17日(木)に上場廃止になります。最終売買日は2月16日(水)です。

重要な株式交換比率は、小林洋行「1」に対して、フジトミ証券「0.98」です。上場廃止後、フジトミ証券1株は小林洋行0.98株に換わります。

例えば、フジトミ証券100株は小林洋行98株です。小林洋行は100株単位で取引するので、98株が単元未満株です。

(2022年2月16日まで)フジトミ証券100株
(2022年2月17日以降)小林洋行98株

単元未満株は、SBI証券やマネックス証券などのネット証券を利用すれば、普通に売買できます。単元未満株でも株数に応じて配当金がもらえるので問題ありません。

フジトミ証券の株価について

両社の株価は「1」と「0.98」に近づくように動きます。サヤ寄せです。

10月27日時点で小林洋行265円、フジトミ証券240円でした。仮に小林洋行の株価が265円で動かないとすると

265円×0.98=259.7円

となり、フジトミ証券は約20円割安となります。ただし、小林洋行の株価も動くので

・小林洋行300円、フジトミ証券294円
・小林洋行200円、フジトミ証券196円

という組み合わせもあります。

親会社「小林洋行」の株価が上がれば、子会社「フジトミ証券」の株価も上がる。小林洋行が下がればフジトミ証券も下がる。

この傾向が上場廃止まで続きます。

小林洋行の株主優待について

(おこめ券)

(1)対象となる株主・・・毎年3月末の株主名簿に記載または記録された、100株以上を1年以上保有する株主
(2)株主優待の内容
・100株以上・・・おこめ券2kg分
・1,000株以上・・・おこめ券5kg分

小林洋行の株主優待は、おこめ券です。毎年3月末の株主は年1回、優待がもらえます。ただし、継続保有1年以上の条件が付きます。

次回、2022年3月優待の権利付き最終日は2021年3月29日です。これから買っても間に合いません。

フジトミ証券の株主も間に合いません。特例として、フジトミ証券の保有期間をカウントしてくれると良いんですけどね。

カウントされない場合は2023年3月優待がターゲットとなります。

フジトミ証券の株主優待について

(新米)

(1)対象となる株主・・・毎年3月末の株主名簿に記載または記録された500株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・500株以上・・・魚沼産コシヒカリ新米2kg
・1,000株以上・・・魚沼産コシヒカリ新米5kg

フジトミ証券の株主優待は魚沼産コシヒカリの新米です。毎年3月末の株主は年1回、優待がもらえました。

2022年2月17日に上場廃止となるので、次回、2022年3月優待は実施されません。先日届いた2021年3月優待が最後です。

「フジトミ証券→小林洋行」による優待の変化

(1)フジトミ証券500株(新米2kg)→小林洋行490株(おこめ券2kg分)
(2)フジトミ証券1,000株(新米5kg)→小林洋行980株(おこめ券2kg分)

フジトミ証券の株主は、株式交換によって株数が減少します。

(1)優待内容はほぼ変わらないですが、小林洋行は100株だけで優待がもらえます。差し引きして390株が余分な株ですから、換金して別の優待銘柄を買うことが可能です。

(2)おこめ券5kg分をもらうには20株足りません。1,000株に増やすにはSBI証券やマネックス証券などで20株買うか、小林洋行の「単元未満株式の買増制度」を活用することになります。

仮に、管理人が同じ状況になったら、おこめ券を新米と交換する作業が面倒なので、新米がもらえる別の優待銘柄に乗り換えると思います。

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