テイ・エステックが株式分割と優待変更を発表、期末配当に影響なし
2020年12月24日、東証1部上場のテイ・エステック(7313)が株式分割と株主優待の変更を発表しました。
・株式分割は「1→2」
・2021年3月期の期末配当の権利は分割前
・既存株主の優待が減ることはない
・権利付き最終日:2021年3月29日
・株価3,260円(12/29)
詳細は以下の通りです。
株式分割の詳細について
テイ・エステックは、2021年3月31日を基準日として、「1→2」の株式分割を行います。
現在100株の株主は、株式分割によって200株に増加します。ただし、全体の投資資金は変わりません。
(分割前)3,000円×100株=(分割後)1,500円×200株=資金30万円
株数が2倍に増えても、株価が2分の1になるので、投資資金は30万円で変わりません。
2021年3月30日から株価が2分の1になります。29日(月)までが分割前の株価、30日(火)以降が分割後の株価です。
配当金への影響について
2021年3月期の配当金については、株式分割前の株主が対象になります。権利付き最終日は2021年3月29日です。
29日までに買うと、1株につき47円もらえます。その内訳は、普通配当43円と60周年記念配当4円です。
例えば、100株の株主の配当金を計算すると、
配当金47円×100株=4,700円
となり、4,700円(税込)です。
株主優待の詳細について
(変更前)2020年3月優待まで
(1)対象となる株主・・・毎年3月31日現在の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・100株以上・・・3,000円相当の選べる食品ギフト
・300株以上・・・6,000円相当の選べる食品ギフト
(変更後)2022年3月優待から
(1)対象となる株主・・・毎年3月31日現在の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・100株以上(1年未満)・・・クオカード500円分
・100株以上(1年以上)・・・クオカード1,000円分
・100株以上(3年以上)・・・クオカード1,500円分
・200株以上(1年未満)・・・株主優待ポイント3,000pt
・200株以上(1年以上)・・・株主優待ポイント4,000pt
・200株以上(3年以上)・・・株主優待ポイント5,000pt
・600株以上(1年未満)・・・株主優待ポイント6,000pt
・600株以上(1年以上)・・・株主優待ポイント8,000pt
・600株以上(3年以上)・・・株主優待ポイント10,000pt
・1,000株以上(1年未満)・・・株主優待ポイント12,000pt
・1,000株以上(1年以上)・・・株主優待ポイント15,000pt
・1,000株以上(3年以上)・・・株主優待ポイント18,000pt
※継続保有期間1年・・・毎年3月31日、9月30日現在の株主名簿に、同一株主番号で連続して3回以上記載または記録された株主
※継続保有期間1年・・・毎年3月31日、9月30日現在の株主名簿に、同一株主番号で連続して7回以上記載または記録された株主
テイ・エステックの株主優待が選べる食品ギフトから、クオカードとポイントに変更されました。ポイントは「1pt≒1円」として計算し、食品ギフトと交換できる仕組みです。
毎年3月末の株主は年1回、優待がもらえます。2022年3月優待から新制度が適用されます。上記の保有株数については、株式分割後の数字です。
分割前100株、分割前300株の株主の2021年3月優待について
次回、2021年3月優待については、保有株数を分割後のポイントとして計算し、食品ギフトと交換することができます。
例えば、2020年に初めて食品ギフトをもらった株主は
(2020年)100株の株主・・・食品ギフト3,000円相当
→(2021年)200株の株主・・・ポイント3,000pt
(2020年)300株の株主・・・食品ギフト6,000円相当
→(2021年)600株の株主・・・ポイント6,000pt
分割前100株の株主は200株となって、3,000ポイントもらえます。分割前300株の株主は600株となって、6,000ポイントもらえます。
1ポイント約1円として計算しますから、優待内容は、ほとんど変わりません。
2021年3月優待の権利付き最終日は2021年3月29日です。優待がほしい方は3月29日までに買えば間に合います。
テイ・エステック日足チャート
12月29日終値3,260円。発表後も安定して推移しています。
優待をもらうための投資資金について(分割後の投資家)
・株価1,500円×100株=15万円(クオカード500円分)
・株価1,500円×200株=30万円(3,000pt)
・株価1,500円×600株=90万円(6,000pt)
・株価1,500円×1,000株=150万円(12,000pt)
※株価1,500円として計算
株式分割後に株主になる場合です。仮に株価が1,500円だとすると、クオカード500円分なら15万円、3,000ポイントなら30万円、6,000ポイントなら90万円、12,000ポイントなら150万円の資金が必要です。
分割前または分割後に買うか、クオカードと食品ギフトのどちらをもらうか、と選択肢がたくさんあります。
投資資金と相談しながら、希望する優待を選んでください。