山大のTOBによる上場廃止と配当金、株主への影響について(TOB価格601円)
2026年6月1日、東証スタンダード上場のナイス(8089)は、同じくスタンダード上場の山大(7426)に対して、株式公開買付け(TOB)を実施すると発表しました。
山大のTOB:完全子会社化による上場廃止
この取引は、ナイスが一般株主の持つ株式を買い取り、山大を完全に子会社化することを目的としています。今回の買い付けが成立し、その後の手続きが進めば、山大は上場廃止となる見込みです。
株主が保有する株式を売却して利益を確定させるには、決められた期間内に今回のTOBに応募するか、株式市場で売却するかの2つの方法があります。
TOBの条件とスケジュール
1. 買付価格(TOB価格):601円
2. 買付期間(TOB期間):2026年6月2日(火)から2026年7月13日(月)まで(30営業日)
3. 決済開始日:2026年7月21日(火)
4. 買付予定数(下限):402,600株
5. 公開買付代理人:大和証券
6. 配当:2027年3月期の配当は未定。完全子会社化により配当はもらえない
山大の株価見通し
TOB発表前の終値(6月1日)は500円でした。TOB価格の601円は終値を上回るため、発表後はTOB価格にサヤ寄せする形で株価が上昇し、上場廃止までTOB価格近辺で推移することが予想されます。
山大のTOBに応募するメリット
今回のTOBに応募するメリットは、これからの株価の動きを心配することなく、TOB価格である1株601円で確実に株式を売却できることです。
手続きを進めるには、山大の株式を預けている証券会社から、今回の窓口となる大和証券へ株式を移し、応募の手続きを行う必要があります。
TOBが成立した場合、2026年7月21日(火)以降に株式の売却代金が支払われる予定です。
TOBによる配当への影響
山大は3月決算企業で、期末に配当を支払います。期末配当の権利確定日は毎年3月末です。
2027年3月期の配当については、601円でのTOBが成立して上場廃止となった場合、一般株主は配当を受け取る権利を失います。なお、TOBが不成立となった場合は、配当が発表される可能性があります。
山大のTOBと株主への影響
チャート画像に引かれた黄色の線は、今回のTOB価格601円を示しています。この水準より安く購入した株主は含み益、高く購入した株主は含み損となります。山大の上場廃止が決定すれば、保有株式の売却によって株主の損益が最終的に確定します。
投資家が検討するポイント
(1)含み益がある場合:TOBに応募することで利益を確定できる
(2)資金を早急に確保したい場合:TOBの決済日を待たずに、株式市場で売却できる
(1)TOBに応募するには、原則として大和証券の口座が必要です。口座がある方は応募手続きをご確認ください。
(2)市場でスムーズに売却できるのは、株価がTOB価格に近づく6月2日(火)以降になる見通しです。







