神鋼鋼線工業の株式交換による上場廃止と配当金、株主の影響について(2026年8月28日廃止)
東証プライム上場の株式会社神戸製鋼所(5406)は、2026年5月11日(月)後場、東証スタンダード上場の神鋼鋼線工業株式会社(5660)を株式交換により完全子会社化することを発表しました。
神鋼鋼線工業の株式交換による上場廃止の概要とスケジュール
神鋼鋼線工業株式会社は2026年8月28日(金)に上場廃止となる予定です。最終売買日は8月27日(木)です。
株式交換比率は、神戸製鋼所の株式1に対して、神鋼鋼線工業の株式0.94です。上場廃止後、神鋼鋼線工業の株主には、その保有する普通株式に代わって神戸製鋼所の普通株式が割り当てられます。
例えば、神鋼鋼線工業の株式を100株保有していた場合、神戸製鋼所の株式94株が交付されます。この場合、全ての株式(94株)が単元未満株として扱われます。
単元未満株の取り扱いについて
単元未満株は、SBI証券やマネックス証券など、単元未満株の売買サービスを提供するネット証券を利用することで売買が可能です。また、単元未満株であっても保有株数に応じて神戸製鋼所の配当を受け取れます。
また、神戸製鋼所に対して、100株への買増請求や、保有する単元未満株の買取請求を行うことも可能です。
神戸製鋼所と神鋼鋼線工業の株価見通し
2026年5月11日(月)以降、両社の株価は交換比率を織り込むように近づく傾向が見られます。この現象はサヤ寄せと呼ばれます。
2026年5月8日(金)時点で、神戸製鋼所の終値は1,937円、神鋼鋼線工業は1,531円でした。この終値を基準とすると、交換比率(神戸製鋼所1:神鋼鋼線工業0.94)に基づく神鋼鋼線工業の理論株価(1,820.78円)に対し、実際の株価は289.78円割安であると計算されます。
ただし、市場の変動により、両社の株価は交換比率に沿って上下しながら、徐々にサヤ寄せが進むと予想されます。
サヤ寄せによる株価の調整が終わると、両社の株価は交換比率に基づいた水準で連動するようになります。神戸製鋼所の株価の上下は、神鋼鋼線工業の株価にも同様の影響を及ぼし、この傾向が上場廃止まで続きます。
神鋼鋼線工業の配当について
神鋼鋼線工業は3月を決算期としており、配当の基準日は毎年9月末(中間配当)と3月末(期末配当)に設定されています。
2026年3月期の期末配当については、1株あたり40円に決定しました。
2027年3月期の配当は、神鋼鋼線工業が8月28日に上場廃止を予定しているため、中間・期末ともに記載なしとなります。権利確定日までに上場廃止となるため、配当は実施されないでしょう。
株式交換のまとめ
神鋼鋼線工業の定時株主総会は、株式交換の承認を目的として、2026年6月26日(金)に開催される予定です。株主の方は、この機会に詳細を確認されてはいかがでしょうか。







