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天馬のMBOによる上場廃止と配当金、優待廃止、株主への影響について(TOB価格3,580円、手続きはSMBC日興証券)

2025年3月14日、東証プライム上場の天馬(7958)はMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買付)を発表しました。

※MBOの手法は、セブンイレブンの自社買収の際に注目され、ニュースになりました。

天馬の上場廃止の理由(TOB実施による)

天馬の経営陣等が、天馬の残りの株をすべて買い取って非公開化するため、同社は上場廃止になる予定です。

天馬の株主は、TOBに応募して保有株を売却するか、株式市場で売却することもできます。

天馬のTOBの条件とスケジュール

1. TOB価格:3,580円
2. TOB期間:2025年3月17日(月)から4月28日(月)まで(30営業日)
3. 決済の開始日:2025年5月9日(金)
4. 買付予定株数:上限なし、下限6,764,800株
5. 買付代理人:SMBC日興証券(証券会社)
6. 配当:TOB成立を条件に無配となる予定
7. 優待:TOB成立を条件に廃止される予定

天馬の株価の今後の見通し

3月14日終値は2,611円でした。TOB発表後、株価はTOB価格に向かって上昇する動きが予想されます。その後、上場廃止まで横ばいが続くと考えられます。

天馬のTOBに応募するメリット

天馬のTOBに応募するメリットは、TOB価格3,580円で売却できることです。

具体的には、天馬の株を保有している証券会社からSMBC日興証券へ移管し、TOBへの売却手続きを行う必要があります。

SMBC日興証券の公開買付手続きについて

(A)ログイン→メッセージボックス→公開買付けのお知らせ→取扱銘柄一覧→天馬を選択
(B)ログイン→お取引→公開買付け→取扱銘柄一覧→天馬を選択

SMBC日興証券にログインして、銘柄一覧から天馬を選択してください。AとBのどちらの方法でも確認できます。

TOBに応募すると、2025年5月9日以降、買付代金が支払われる予定です。SMBC日興証券で売却するときの手数料は無料です。

現在の株価はTOB価格(3,580円)を下回っているため、TOBに応募すれば利益を確定できます。投資金額をできるだけ多く回収したい株主は、TOBに申し込むと良いでしょう。

天馬のTOBによる配当への影響

天馬の配当金

・2025年3月期の期末配当:無配

天馬は3月決算企業です。毎年9月末に中間配当、3月末に期末配当の権利確定日があります。

2025年3月期の期末配当は、TOBが成立すれば無配となる予定です。2024年5月10日時点の配当予想は1株当たり42円でした。ただし、TOBが成立しなければ、配当が支払われる可能性もあります。

天馬のTOBによる株主優待への影響

(廃止される予定の株主優待)

(1)対象となる株主:毎年3月31日現在の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・100株以上:オリジナルクオカード1,000円分

2025年3月末に権利が確定する優待は、TOBが成立すれば廃止される予定です。ただし、TOBが成立しなければ、優待が実施される可能性もあります。

天馬のTOBと株主への影響

天馬月足チャート

TOB価格3,580円が直近の高値を上回るため、株主は含み益がある状態です。天馬の上場廃止が決定すれば、株主の損益も確定します。

投資家が検討するポイント

(1)含み益がある場合:TOBに応募することで利益を確定できる
(2)資金を早急に確保したい場合:TOB価格より低い価格での売却になる可能性があるが、株式市場で売却することも可能

(1)TOBに応募するためには、SMBC日興証券の口座が必要です。口座をお持ちの方は、応募手続きをご確認ください。

TOB期間は2025年4月28日まであるため、これから口座を準備しても十分に間に合います。

(2) 株価がTOB価格を下回っているため、株式市場で売却するとTOB価格より低い売却額になる可能性があります。ただし、2025年3月18日から市場での売却は可能です。

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