ジャムコのTOBによる上場廃止と配当金、株主の今後について(TOB価格1,800円)
2025年1月14日、投資ファンドのベインキャピタルは、東証プライム上場のジャムコ(7408)に対して、TOB(株式公開買い付け)を行うと発表しました。
ジャムコのTOBによる上場廃止の理由
投資ファンドがジャムコの株を全部買い取って非公開化するため、ジャムコは上場廃止になる予定です。
ジャムコの株主はTOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、株式市場で売却することもできます。
ジャムコのTOBの条件とスケジュール
1. TOB価格:1,800円
2. TOB期間:2025年2月中旬開始予定(20営業日)
3. 決済の開始日:2025年3月中旬
4. 買付予定株数:上限なし、下限596万5000株
5. 証券会社:みずほ証券
6. 配当:無配
ジャムコ株価の今後の見通し
1月14日終値は1,408円でした。TOB発表後、株価はTOB価格に向かって上昇する動きが予想されます。その後、上場廃止まで横ばいが続くと見込まれます。
ジャムコのTOBに参加するメリット
ジャムコのTOBに参加するメリットは、TOB価格1,800円で売却できることです。
ジャムコ株を保有している証券会社から、みずほ証券に移管し、売却手続きを行う必要があります。
TOBに申し込むと、2025年3月中旬から買付金額が支払われます。
ジャムコのTOBによる配当金への影響
・ 2025年3月期の期末配当:無配
ジャムコは3月決算企業で、期末に一括配当を行う銘柄です。2025年3月期の期末配当はTOB実施により、無配が決定しました。
なお、2024年11月8日時点では、2025年3月期の期末配当として1株25円が予想されていました。
ジャムコのTOBと株主の今後について
月足チャートでは、TOB価格水準を黄色の線で示しています。多くの株主は含み益が出ている状態です。仮にジャムコの上場廃止が決定した場合、株主の損益も確定します。
投資家が検討するポイント
(1)含み益が出ている場合:TOBに参加して利益を確定する
(2)資金が早急に必要な場合:株式市場で売却する
(1)TOBに参加するには、みずほ証券の口座が必要です。既に口座をお持ちの場合は、2月中旬から手続きが可能です。
(2)資金が早急に必要な場合は、株式市場で売却することも検討できます。