リニューアブル・ジャパンのMBOによる上場廃止と優待廃止、株主の今後について(TOB価格1,250円)
2024年11月14日、東証グロース上場のリニューアブル・ジャパン(9522)がMBO(経営陣等による自社買収)によるTOB(株式公開買い付け)を発表しました。
リニューアブル・ジャパンがMBOで上場廃止になる理由について
今回のTOBはMBOの一環として、東急不動産が実施します。東急不動産がリニューアブル・ジャパンの株を全部買い取り非公開化するため、リニューアブル・ジャパンは上場廃止になる予定です。
リニューアブル・ジャパンの株主はTOBに参加して保有株を買い取ってもらうか、株式市場で売却できます。
リニューアブル・ジャパンのTOBの条件とスケジュールについて
(1)TOB価格:1,250円
(2)TOB期間:2024年11月15日(金)から2025年1月8日(水)まで
(3)決済の開始日:2025年1月16日(木)
(4)買付予定株数:上限なし、下限440万0700株
(5)証券会社:野村證券
(6)優待:TOB成立を条件に廃止される
TOB価格1,250円、TOB期間は2024年11月15日(金)から2025年1月8日(水)までの34営業日です。株主優待はTOB成立を条件に廃止されます。
リニューアブル・ジャパン株価の今後の見通し
・11月14日:538円
・11月15日:638円(+100)
・11月18日:738円(+100)
・11月19日:1,250円(+512)
11月14日の終値は538円です。15日から株価が上昇し、TOB価格に近づく動きが予想されます。19日にTOB価格付近に到達した後、上場廃止まで横ばいが続く見込みです。
リニューアブル・ジャパンのTOBに参加するメリット
リニューアブル・ジャパンのTOBに参加するメリットは、TOB価格1,250円で株式を買い取ってもらえることです。
具体的には、リニューアブル・ジャパンの株を買った証券会社から、野村證券に移管し、株式を売却します。TOBに申し込むと、2025年1月16日以降に投資金額が戻ってきます。
リニューアブル・ジャパンの優待廃止について
(1)対象となる株主:毎年6月30日、12月31日現在の株主名簿に記載または記録され、700株以上を保有する株主
(2)株主優待の内容
・700株以上:3,000ポイント
・800株以上:5,000ポイント
・900株以上:7,500ポイント
・1,000株以上:12,000ポイント
・2,000株以上:15,000ポイント
・3,000株以上:18,000ポイント
・4,000株以上:20,000ポイント
・5,000株以上:22,000ポイント
・10,000株以上:25,000ポイント
リニューアブル・ジャパンの株主優待はポイントです。毎年6月末と12月末の株主は年2回、優待の権利を得られます。
2024年12月優待はTOB成立を条件に廃止されます。ただし、TOBが成立しない場合は、優待が実施される可能性もあります。
リニューアブル・ジャパンのMBOと株主の今後について
リニューアブル・ジャパンの月足チャートにはTOB価格の水準に黄色の線を引いています。黄色の線より下の水準で購入した株主は含み益が、上の水準で購入した株主は含み損が出ている状態です。仮にリニューアブル・ジャパンの上場廃止が決定すれば、株主の損益も確定します。
(1)含み益が出ている投資家:TOBへの参加が有利
(2)資金回収を急ぐ投資家:株式市場で売却
(1)TOBに参加するには野村證券の口座が必要です。口座がある方は確認してみてください。
(2)11月19日以降、株式市場で売却することも可能です。