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ウェーブロックホールディングスのTOBによる上場廃止と配当金、株主への影響について(TOB価格921円、手続きは楽天証券など)

2025.10.31

投資ファンドの「REVA」は、2025年10月31日(金)に、東証スタンダード上場のウェーブロックホールディングス(7940)に対し、株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表しました。

ウェーブロックホールディングスのTOB:株式非公開化による上場廃止

このTOBは、投資ファンドがウェーブロックホールディングスの全株式を取得して非公開化することを目的としており、成立した場合、ウェーブロックホールディングスは上場廃止となる見込みです。

ウェーブロックホールディングスの株主が保有株を売却する方法としては、TOBに応募する方法と、市場で売却する方法の2つの選択肢があります。

TOBの条件とスケジュール

1. 買付価格(TOB価格):921円
2. 買付期間(TOB期間):2025年11月4日(火)から12月16日(火)まで(30営業日)
3. 決済開始日:2025年12月23日(火)
4. 買付予定数(下限):5,630,100株
5. 公開買付代理人(応募窓口):みずほ証券、楽天証券
6. 中間配当:無配
7. 期末配当:TOB成立を条件に無配となる予定

ウェーブロックホールディングスの株価見通し

10月31日終値は713円でした。TOB価格の921円がこれを大きく上回るため、発表後はTOB価格に近づく形で上昇し、TOB期間中は921円よりわずかに低い水準で推移すると考えられます。

TOBに応募するメリット

ウェーブロックホールディングスのTOBに応募するメリットは、TOB価格の921円で売却できることです。

具体的には、ウェーブロックホールディングスの株式を保有している証券会社から、みずほ証券または楽天証券へ移管し、応募手続きを行う必要があります。楽天証券で売却するときの手数料は無料です。

TOBが成立した場合、2025年12月23日以降に買付代金が支払われる予定です。

TOBによる配当への影響

ウェーブロックホールディングスの配当金

ウェーブロックホールディングスは3月決算の企業です。毎年9月末が中間配当、3月末が期末配当の権利確定日です。

2026年3月期の中間配当については、TOB価格921円が配当を実施しないことを前提に決定しているため、無配が決定しました。

また、期末配当はTOB成立を条件に無配となる予定です。TOBが不成立となった場合は、配当が再度検討される可能性があります。

ウェーブロックホールディングスのTOBと株主への影響

ウェーブロックホールディングス月足チャート

TOB価格の921円は、TOB発表前の終値である713円、および2025年9月の高値である760円を大幅に上回る水準です。これにより、多くの株主にとって有利な価格で利益を確定できる状況となります。ウェーブロックホールディングスの上場廃止が決定することで、株主は保有株式の売却により最終的な損益を確定させることになります。

投資家が検討するポイント

(1)含み益がある場合:TOBに応募することで利益を確定できる
(2)資金を早急に確保したい場合:TOBの決済日を待たずに、株式市場で売却できる

(1)TOBに応募するには、原則として、みずほ証券または楽天証券の口座が必要です。口座がある方は応募手続きをご確認ください。

(2)11月4日(火)は、株価がTOB価格に急接近するため、ストップ高(値幅制限の上限)となり、希望する値段で売却できない可能性があります。売却できない場合は、5日以降に市場で売却することを検討できます。

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