地域新聞社のライツ・オファリング(5)マネーゲーム1日で9.2倍
地域新聞社の続きです。
4月12日、地域新聞社(2164)の親株と新株予約権(21649)が急騰し、マネーゲームが始まりました。
地域新聞社2023年4月12日5分足チャート
始値370円、高値419円、安値368円、終値377円、出来高23万5900株
まず、親株から紹介。
前場、後場とそれぞれ1回ずつ、株価が乱高下しています。新株予約権が先に上昇し、それにサヤ寄せする形です。通常であれば、親株が先に上がって新株予約権が次に上がる流れです。逆になるのは珍しいです。
地域新聞社新株予約権2023年4月12日5分足チャート
始値18円、高値83円、安値14円、終値50円、出来高261万9300株
信じられない上昇です。安値9円(11日)から高値83円で資金が9.2倍に増えました。たった1日で9.2倍になると、笑いが止まらないでしょう。
この価格帯の銘柄は、制限値幅が上下30円までと決まっています。しかし、新株予約権の制限値幅は80円ですから、マネーゲームになると利益率が高くなります。
親株と新株予約権の比較について
地域新聞社の新株予約権は、1株367円で新株を買える権利です。
(親株)377円-(新株)367円=10円<50円(新株予約権の値段)
親株と新株予約権を比べると、新株予約権が40円割高です。11日の終値より、さらに割高になりました。
理屈では「新株予約権は怖くて買えたものじゃない」となるのですが、マネーゲームは関係なく盛り上がっています。