地域新聞社のライツ・オファリング(4)新株予約権の新規上場日
地域新聞社の続きです。
4月11日は地域新聞社の新株予約権(21649)の新規上場日です。
基準値段は22円、ストップ102円、ストップ安1円です。基準値段の計算式は、地域新聞社の4月10日終値が389円だったので、
株価389円-新株367円=22円
となります。22円からスタートです。
地域新聞社の株主は、証券会社のポートフォリオの中に新株予約権が入っています。購入日は4月11日です。これを使って新株を買うことができますし、株式市場で売却することもできます。
地域新聞社新株予約権2023年4月11日5分足チャート
始値12円、高値22円、安値9円、終値17円、出来高17万6500株
新株を買わない株主が、寄り付きにまとめて売却したようです。売りが一巡したあとでリバウンドします。安値9円から高値22円まで急騰しました。
後場は取引が落ち着き、おとなしい値動きでした。
地域新聞社2023年4月11日5分足チャート
始値388円、高値388円、安値377円、終値377円、出来高10,600株
地域新聞社の親株の株価は377円でした。取引開始直後に下落しています。安値377円まで下げたあと、ほぼ横ばいでした。
親株と新株予約権の値段を比較すると、
(親株)377円-(新株)367円=10円<17円(新株予約権の値段)
新株予約権が7円割高です。
新株予約権の権利行使について
地域新聞社のライツ・オファリングは、上場期間より権利行使期間が長いです。
・上場期間:2023年4月11日~6月5日(6月6日上場廃止)
・権利行使:2023年4月11日~6月9日
証券会社ごとに対応が異なりますが、来週から新株が株式市場に流通し始めます。
新株が流通すると、株価が値崩れを起こしやすくなります。ただ、地域新聞社は出来高が少ない銘柄ですから、流動性が高まって、逆に取引しやすくなるかもしれません。
また、新株予約権は上場廃止日が近づくと徐々に値下がりします。新株を買う予定のない方は、早めに売却して換金することをオススメします。