ハブ、減配と優待変更で株価はどうなる?(上がる)
4月24日、東証1部上場のハブ(3030)は、配当金の減額と株主優待の変更を発表しました。
・1株14円→1株7円
・優待券の枚数が2倍に増加(2020年のみ)
・700株以上の株主から、トータルで損になる
・投資資金:56,500円~
詳細は以下のとおりです。
配当金の減額について
ハブは2月決算企業です。2020年2月期(2019年3月~2020年2月)の配当金が1株7円に減額されました。
例えば、100株の株主の場合
(2019年2月期)配当金額14円×100株=1,400円
(2020年2月期)配当金額7円×100株=700円
株主は、700円(税込)の配当金がもらえます。700円の減額です。
株主優待の詳細について
(変更前)~2019年2月
(1)対象となる株主・・・毎年2月末の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・100株以上・・・優待券(1,000円分)×1枚
・300株以上・・・優待券(1,000円分)×3枚
・500株以上・・・優待券(1,000円分)×5枚
(変更後)2020年2月のみ
(1)対象となる株主・・・毎年2月末の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主
(2)株主優待の内容
・100株以上・・・優待券(1,000円分)×1枚+特別贈呈1枚
・300株以上・・・優待券(1,000円分)×3枚+特別贈呈3枚
・500株以上・・・優待券(1,000円分)×5枚+特別贈呈5枚
ハブの株主優待は、店舗「HUB」で使える優待券です。
毎年2月末の株主は年1回、優待がもらえます。
今回の2020年2月優待は枚数が2倍に増加します。ただし、2021年2月優待は元に戻るようです。
また、優待券の有効期限が「翌年5月末まで」から、「翌年9月末まで」に変更されます。
ハブの株主還元の変化について
100株の株主
・2019年・・・優待券1,000円分+配当金1,400円
・2020年・・・優待券2,000円分+配当金700円
・結果・・・300円分プラス
300株の株主
・2019年・・・優待券3,000円分+配当金4,200円
・2020年・・・優待券6,000円分+配当金2,100円
・結果・・・900円分プラス
500株の株主
・2019年・・・優待券5,000円分+配当金7,000円
・2000年・・・優待券1万円分+配当金3,500円
・結果・・・1,500円分プラス
保有株数ごとの変化はご覧のとおりです。
配当金が減る代わりに株主優待が増えるので、600株はプラス、700株になるとマイナスになります(配当金に係る税金を省略)。
優待投資家は必要最小限の株数だけ保有しているでしょうから、大きな影響はありません。
ただし、2020年2月のみの変更です。2021年に配当金が14円に戻らないと、手取りが減ります。
1年以内にもう一度、乗り換えるかどうかの判断がやってくるでしょう。
ハブ日足チャート
4月27日終値565円。18円高。
「優待廃止(改悪)+配当増額」のパターンはよく見かけます。しかし、ハブは、その逆で「優待拡充+配当減額」のパターンです。
優待投資家の処分売りがなかったことで、株価も下がらなかったようです。
優待をもらうための投資資金について
・株価565円×100株=56,500円
・株価565円×300株=16万9500円
・株価565円×500株=28万2500円
優待券1枚もらうなら56,500円、3枚もらうなら16万9500円、5枚もらうなら28万2500円の投資資金がそれぞれ必要です。
2020年2月優待の権利は過ぎているので、次回、2021年2月優待となります。
権利付き最終日は2021年2月24日です。24日までに買うと間に合うので、まだまだ時間があります。