カカクコムのTOBによる上場廃止と配当金、株主への影響について(TOB価格3,000円)
2026年5月12日(火)、欧州の投資ファンドであるEQTは、東証プライム上場のカカクコム(2371)に対してTOB(株式公開買付け)を実施すると正式に発表しました。
EQTによるカカクコムのTOB:非公開化による上場廃止へ
このTOBは、EQTがデジタルガレージやKDDIといった大株主と連携し、一般株主の保有する株式をすべて取得して、株式をを非公開化することを目的としています。TOBが成立し、その後の一連の手続が完了すれば、カカクコムは上場廃止となる見込みです。
株主が保有株を売却し利益を確定させるには、指定の期間内にTOBに応募する方法と、市場で売却する方法の2つの選択肢があります。
TOB条件とスケジュール
1. 買付価格(TOB価格):3,000円
2. 買付期間(TOB期間):2026年5月13日(水)から2026年7月2日(木)まで(37営業日)
3. 決済開始日:2026年7月9日(木)
4. 買付予定数(下限):34,941,000株
5. 公開買付代理人(応募窓口):三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJ eスマート証券
6. 配当:2027年3月期の配当はTOBの成立を条件に中間・期末ともに無配(0円)へ修正
カカクコムの株価見通し
TOB発表当日(5月12日)の終値は2,925円でした。TOB価格の3,000円はこの終値を上回る水準のため、翌営業日以降はTOB価格にサヤ寄せする形で株価が上昇し、上場廃止までTOB価格近辺で推移することが予想されます。
カカクコムのTOBに応募するメリット
カカクコムのTOBに応募するメリットは、今後の市場価格の変動に左右されず、TOB価格である1株3,000円で確実に株式を売却できることです。
具体的には、カカクコムの株式を保有している証券会社から、三菱UFJモルガン・スタンレー証券または三菱UFJ eスマート証券へ移管し、応募手続きを行う必要があります。
三菱UFJ eスマート証券でのTOB応募方法
・ログイン→お取引→株式公開買付(TOB)→カカクコムを選択
三菱UFJ eスマート証券にログインし、TOB銘柄一覧からカカクコムを選択してください。
TOBが成立した場合、2026年7月9日(木)以降に買付代金が支払われる予定です。三菱UFJ eスマート証券で売却するときの手数料は無料です。
TOBによる配当への影響
カカクコムは3月決算企業です。配当の基準日は毎年9月末(中間配当)と3月末(期末配当)に設定されています。
2027年3月期の配当については、中間および期末ともにTOB成立を条件に無配(0円)となる予定です。なお、TOBが不成立となった場合は、配当方針が再度検討される可能性があります。
カカクコムのTOBと株主への影響
TOB価格の3,000円は、5月12日の終値を上回る水準です。これにより、多くの株主にとって有利な価格で利益を確定できる状況となります。カカクコムの非公開化が決定することで、株主は保有株式の売却により最終的な損益を確定させることになります。
投資家が検討するポイント
(1)含み益がある場合:TOBに応募することで利益を確定できる
(2)資金を早急に確保したい場合:TOBの決済日を待たずに、株式市場で売却できる
(1)TOBに応募するには、原則として公開買付代理人である三菱UFJモルガン・スタンレー証券または三菱UFJ eスマート証券の口座が必要です。口座がある方は応募手続きをご確認ください。
TOB期間は「7月2日まで」ですから、これから口座を準備しても十分に間に合います。
(2)5月13日以降の株式市場で売却できます。







